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フォー・ジ・エンペラー ~帝国のために~

 
「えー、こほん。現在シロデイールは未曾有の危機に晒されておる」
 
 現在、デイドラのブルーマ侵攻を防ぐべく、シロディール中の街へ増援を依頼して回っているところだ。
 クヴァッチへの依頼はあっさりと終わったが、アンヴィル、スキングラードと各地を治めている伯爵は、町の近郊に出現したオブリビオン・ゲートを恐れていた。
 増援を依頼させるには、ゲートを閉じてあげるしかない。
 しかし全ての町がそうだとしたら、さすがに俺一人ではめんどくさい。
 

 そこで、魔術師大学の主力メンバーに依頼することにしたのだ。
 
「つまり、私達が一人ずつ町一つを担当してゲートを閉じれば良いわけですね?」
「そういうことだ。ブルーマとアンヴィル、クヴァッチは終わったので、後はコロール、シェイディンハル、スキングラード、ブラヴィル、レヤウィンの五つだ」
「ジ=スカールは、デイドラとの戦いなんて自信が無い」
「戦う必要は無いですよ。むしろ先輩なら得意な分野となるでしょう」
「ジ=スカールは、ニラーシャを危険な目に会わせたくない」
「ニラーシャさんは、実戦経験が無いから今回は待機してもらいましょう」
 
 リリィさんはすんなりとこの作戦に乗ってくれたが、先輩はやはり少々グズる。
 そこで俺は、餌をばら撒いて釣り上げることにした。
 
「この作戦が成功したら、俺の資金からブローバック発掘社の株を買い足してあげてもいいですよ」
「なんだと? そんなことをすれば?」
「先輩の持っているその袋が、二つになるかもしれませんよ」
「乗った! ジ=スカールはオブリビオン・ゲートを閉じる」
「よろしく頼みますよ。なぁに、あの時のようにハッスルしてくれればよいのです」
 
 先輩も、やる時はやるようになったはずなのだ。
 もっとも今回は戦う必要は無い方法もあるわけで、先輩なら有効な手段が得意だったりするからね。
 
「それでアークメイジよ、私達はそれぞれどこを担当しましょうか?」
「そうだね、リリィさんはスキングラード地方をお願いします。あの辺りの地理には強いと思いますので」
「承知しました。しっかり閉じてみせましょう」
「先輩はブラヴィル地方をお願いします。先輩っぽい町ですから」
「その先輩っぽい町というのがよくわからないが、ジ=スカールもしっかりと閉じてみせる」
 
 ブラヴィルってさ、カジートが多く住んでいるイメージが無いかい?
 レヤウィンはアルゴニアン、シェイディンハルはダークエルフと、近くの隣国の影響がよく出ていると思うのだ。
 
「ソニアは、コロール地方をお願いしようかな。戦士ギルドの本部もあるからね」
「あ、ミドリムスメって言わなかった」
「それでええやん……」
 
 俺は残ったシェイディンハル地方とレヤウィン地方を担当することとなった。
 あとは、魔術師ギルドからの増援についてだが、この任務は適任者に依頼することにしようか。
 
 

「ラミナスさんっ!」
「おおアークメイジよ。この大学がクヴァッチのようにならないか不安なのだ」
「だからそうなる前に手を打つのです。デイドラは次の侵略をブルーマに定めました。そこで、魔術師ギルドからもバトルメイジを増援で派遣してもらいたいのです」
「それではここが手薄にならんか?」
「最低限の守りは残すというのは前提です。うまく人材をやりくりして、増援をお願いします」
「わかりました、なんとかしてみよう」
「ただし、フィスラゲイルみたいなバトルメイジは役に立たないので、ちゃんと適正を確認してくださいね」
 
 魔術師ギルドの人事は、ほぼ全てラミナスさんが受け持っている。
 そういうわけで、ギルドからの増援は彼に任せておけばよいはずだ。
 
「ああそうそう、アークメイジ殿」
「なんでげしょ旦那?」
「クヴァッチに魔術師ギルドの支部が復活したんだ。とりあえず暫定的に、ガーベン・セレという者を支部長に任命しておいた。問題があるようなら、あとで変更してもいいですよ」
「ん、人事は基本的にラミナスさんに任せます」
 
 魔術師ギルドの人事は、ほぼ全てラミナスさんが受け持っている。
 そういうわけで、ギルドの支部長も彼に任せておけばよいはずだ。
 
 
 ………
 ……
 …
 
 そのまま四人は、帝都を出発して橋を渡る。
 
「ところでアークメイジ、オブリビオン・ゲートの閉じ方はどうすればよいのでしょうか?」
「簡単です。ゲートに入ったらまずは塔を探してください。複数ある場合は、頂上が輝いている塔が本物です。あとはその塔を登ってシジルストーンを奪うだけです。途中の敵は、全部無視して駆け抜けても結構です」
「わかりました、やってみましょう」
 
 その後帝都の門を出て、すぐ郊外にある宿屋ウォーネット前で散らばることとなった。
 

「帝国のために!」
「フォー・ジ・エンペラー!」
「ジーク・カイザー・マーティン!」
「ラムリーザ皇帝万歳!」
 
 四人は、口々に帝国を称えるシュプレヒコールを――言葉の統一が無いのぉ。
 あれ? 一人おかしなことを言っている人が居た!
 気の早いことを――じゃなくて、何を言っているんだ緑娘!
 やはり雷技を多用する者の方が、皇帝らしいとでも言うのだろうか……(。-`ω´-)
 
 

 とまぁそんな感じで、まずは北と南と二手に分かれたのであった。
 帝都の入り口から北へ行く道は、コロール、ブルーマ、シェイディンハルへ通じる道。
 逆に南へと向かえば、スキングラードやブラヴィルへと通じているのだ。
 

「ああそうだ、コロールに行くついでにやってもらいたいことが」
「何かしら?」
「オレインさんとかに会って、戦士ギルドからも増援が送れないか聞いてみてくれ」
「わかったわ」
「それじゃ、気をつけて」
「あなたもね」
 


 こうして、俺たちは四手に分かれて、それぞれ担当する地方でオブリビオン・ゲートを閉じることとなったのである。
 アンヴィルの衛兵が一騎当千と言っているのだ。それなら魔術師ギルドの主要メンバーも、一騎当千と言って問題なかろう。
 戦いが終われば、ウォーネットの宿屋で再開を誓い、各自戦地へと赴く。
 
 デイドラ軍団との戦いは始まったばかり。
 俺たちの戦いは、これからだ!
 
 
 
 
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