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二つの屋敷 ~マニアとディメンシアの公爵~

 
 シェオゴラスの指示によって、ゼディリアンへ行くこととなった。
 色々と思うところはあるが、とりあえずは従ってやろうではないか。
 しかし、急ぐ必要は無かろう。いろいろと見て回っても問題なさそうだ。
 招かざる者の侵入を防ぐためと言っても、元々は俺も招かざる者だったわけだ。
 敵と決めつけて早急に対処することも無いはずだ。
 

「あっ、ゲートキーパーの頭だわ」
「なんで飾っておるのか――って狂気の王か、やりかねん――ってこいつは作りものだな」
 
 ニュー・シェオス、シェオゴラスの宮殿には、なぜかゲートキーパーの頭部の複製が飾られていたりする。
 なんだろうか?
 俺たちの活躍を記念して――なわけないか。
 
 
 その後、宮殿を出てから気がついたことがある。
 正面にあるシェオゴラスの宮殿だけでなく、左右、つまり北と南にそれぞれ建物と入り口があるのだ。
 

 北の屋敷、ここは一体何か?
 特に入館制限していないみたいなので、中に入ってみることにした。
 

 内部は、宴会場?
 今は誰も居ないようだが、シェオゴラスはここで食事をとっているのかな?
 デイドラの王が食事するのかどうか不明だけどな。
 
 ガンドラーという者が居たので話を聞いてみると、どうやらここはマニアの公爵が住む屋敷らしいのだ。
 戦慄の島の半分、マニア方面を統治している者か。
 

 中庭に通じる扉をくぐって先に進むと、そこにはアルゴニアンが居たりする。
 どうもこの世界のアルゴニアンには警戒してしまう。
 狂気が一番具体化しているような存在になっているからな。
 
「私はワイド・アイ。歴史上最も偉大なマニア公、セイドン様の執事です」
「おっ、まともだ。今までのパターンだと、オオキナ=メ=ヒラクとか名乗りそうだったが、大丈夫のようだね」
「私の別名をよくご存じで」
「……(。-`ω´-)」
 
 彼女――かな、たぶん。彼女は公爵を尊敬していて、人生の目標だと言ってきた。
 ということは、公爵の座を狙っていると取っても良いわけだね?
 
 そしてマニア方面を統治する公爵のセイドンとは――
 

「♪ええ~、丸く~なあぁ~れ~ぇ、ちょいと丸く~なれ。十五夜お~月さんほどぉ、ちょいとま~る~く~な~れ」
「…………(。-`ω´-)」
「さ~よ~おほ~い、よ~おほ~い、よいこ~ら~せ~、こ~りゃせっ♪」
 
 妙な奴の多いマニア地方。
 頂点がこの有様では、下々もあれで仕方ないというわけだ。
 そしてこいつを人生の目標にしているワイド・アイも、目指している物が妙というわけで、基本的に妙だったわけだ。
 
 挨拶しておこうかと思ったが、ご機嫌に踊っているので、見なかったことにして立ち去ることにした。
 回れ右したが、後ろからはまだ陽気な歌が聞こえている。
 
「♪戦慄の島マニア芸どころ~、どの町通ってもつんちつんつつん――」
 
 死ぬまで踊ってろ(。-`ω´-)
 
 
 

 そして南の屋敷、北がマニアだったので、こちらはディメンシアかな?
 
 

 屋敷の中に入ってみると、そこは陰気な場所だった。
 マニアの屋敷と違って華やかな飾りは無く、青白い光が弱々しく輝いているだけだ。
 

 マニアがお祭り気分なら、ディメンシアは葬式気分といったところか?
 一見するとまとも、しかし面白みのない世界だ。
 

「何の用ですか?」
「シェオゴラスに会ってきたので、折角だから公爵閣下にもお会いしておこうかと」
「それはご苦労な事です。ところでゴーストに出くわしたことはありますか?」
「あります、閣下」
「あの時は、エナジーを吸い取られそうな気がしました」
「はぁ……」
 
 シルと名乗ったディメンシア公爵は、淡々と語ってきた。
 ゴーストなど今更珍しくもないが、あまり遺跡などに行かない人から見たら脅威なのだろう。
 そしてここにも同じように中庭に通じる扉があったりするのだが、執事のキスランに「ここにいる理由が無い限り、君の同席は歓迎されないな」などと言うので、さっさと立ち去ることにした。
 
 
 マニアとディメンシアか。
 最初にハスキルが言っていたように、陽と陰を現した世界というのは間違いない。
 しかし、こいつら極端すぎるのだよ。
 陽は陽で明るいが、度が過ぎて妙な奴が多すぎる。
 そして陰の方はまだここでしか対面していないが、公爵や執事がこんな具合では、民も陰湿で鬱々とした者が多いのだろう。
 
 
 ん~、今のところ、マニアの方が七割ほど好みかな。
 妙な奴は困るが、とくに害をなすわけではない。
 となると、陰気か陽気か――となると、まだ陽気の方が好感が持てる。
 
 

 中庭に行くのを拒絶された代わりに、ディメンシア側には牢屋があったりした。
 地面にはおびただしい量の血が流れている。
 拷問などと言う陰湿なことをやっているに違いない。
 
「また牢屋に入って出してくれーなんて言わないでね」
「入り口に座り込んで閉じ込めなければ言わねーよ」
 
 ちなみに看守のハーディルは、ただ一言だけ述べた。
 
「尋問や拷問なら任せておけ」
 
 やな世界だなーもー(。-`ω´-)
 
 
 
 
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