ドーンガード編32 ~星霜の書の教え~
いよいよ星霜の書を読むときが来た。
ええい、行くぜ!
――同じじゃないか!
この魔方陣が一体何だって言うんだ?!
情報を得るためには、3冊とも読まなければならないというのか?
デキソンは一冊で見えなくなってしまったんだ。
大丈夫か俺?
しかしやるしかない。
知りたいことは何だっけ?
思い出した、アーリエルの弓だ。
アーリエルの弓、アーリエルの弓……
弓について意識を集中してみれば――
――何かが浮かび上がってきたぞ?
亀裂?
これがアーリエルの弓と関係があるのか?
待てよ?
徐々にだが――
――地図のようなものが見えてきたぞ?!
北東にソリチュード、南西にマルカルス、北には山脈。
それらを繋ぐ川の中央。
北西に伸びる川の先に印が――
そうか、星霜の書はこのような形で情報を提供するんだな。
目的の地はマダナックの居るドルアダッチ要塞の北か?!
そこにアーリエルの弓が?!
あ……
何も見えなくなってしまった( ̄□ ̄;)!!
やっぱりこうなるかー(;´Д`)
もうリセッテを見ることができないんだ(´・ω・`)
そもそもこの状態でどう戦えと言うのだ?
心眼を会得するしかないのかよ……
だから嫌だったんだよ……
リセッテ「大丈夫?」
ミーコ「わんっ」
――あれ?
よかった! リセッテが見える!(`・ω・´)
セラーナ「大丈夫ですの? あなたが雪みたいに白くなってしまったものですから、死んでしまうのかと思いましてよ……」
ラムリーザ「リセッテが見えるから心配ない、大丈夫だ」
セラーナ「アーリエルの弓は? どこに行けば見つかるのかしら?」
ラムリーザ「おそらくドルアダッチ要塞から少し北に行ったところだ」
リセッテ「マダナックさんの所ね」
アーリエルの弓か。
アーリエルの弓について知っていることをセラーナに聞いてみた。
アーリエルはエルフの神の一人だそうだ。
8大神の中にアーリエルって居たっけ?
サルモールはタロスの代わりにアーリエルを持ち上げようとしているのだろうかw
で、その弓の力は、太陽自身から得ているらしい。
だから予言に登場すると。
だが、何に使うのかはわからない。
吸血鬼は、アーリエルの弓を使って太陽と何かするつもりなのか?
とりあえず次の目的地は決まった。
ドルアダッチ要塞の北部を目指そう。
――と思ったら、何か攻めてきたのですがー!
どうやら吸血鬼共が、ここを嗅ぎ付けて襲い掛かってきた模様。
それとも、再びリセッテを誘拐するために突撃してきたのか?
鬱陶しいよ!
全く、油断も隙も無いな……
どうやら急ぐ必要があるようだな。
あ、でもシドゲイルのボンボンに酒を届けないとなー。
なんだってこう、急ごうとしている時に限って邪魔が入るんだろう(;´Д`)
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