ソウル・ケルンにて6 ~ダーネヴィール~
数々の問題を撥ね退け、ようやく手に入れた星霜の書(血)。
あとはこれをドーンガードに持ち帰り、デキソンに解読してもらうだけだ。
ヴァレリカと別れ、再びソウルケルンの地に戻ってきた俺とセラーナを待ち構えていたものは――
ダーネヴィール!
しつこいやつだ!
またやろうとでも言うのか?
ダーネヴィール「武器を下ろすがいい、クァーナーリン。話がしたい」
ラムリーザ「誰だそのオロナインみたいな奴は! セラーナ、お前は別名オロナインか?!」
セラーナ「違いますわ」
ラムリーザ「ほんなら誰や!」
ダーネヴィール「お前や!」
ラムリーザ「なんで俺が消毒薬なんだ……(´・ω・`) しかし、死んだのかと思ったがな」
ダーネヴィール「死ではなく、永遠にこの姿で存在させられる呪いなのだ。ラースとディノク、生と死の狭間に閉じ込められて……」
ラムリーザ「で、話すことがあるのか? 再戦か?」
ダーネヴィール「互いに古強者として礼節は守るべきだ。そなたの耳は我が言葉を聞かせるに値する」
そこでダーネヴィールは、俺に征服者を意味する「クァーナーリン」の名を授けると言った。
ドヴァキンと呼ばれたり、クァーナーリンと呼ばれたり、シェオゴラスの信徒と呼ばれたり、俺もなかなか大変だw
ダーネヴィールは戦いの果てに、言葉を交わしたいと思ったそうだ。
ドラゴンの癖に、騎士道精神みたいなのがあるとでも言うのか?
ダーネヴィール「そなたに頼み事をさせてもらいたい」
ラムリーザ「なんぞ?」
ダーネヴィール「タムリエルの空に戻りたいのだ」
ダーネヴィールは、長い間ソウル・ケルンを彷徨い、意図せずアイディール・マスターに仕えていたのだ。
ソウル・ケルンとの繋がりを断つことはできない。
離れれば力が衰えて、やがてこの身も滅んでしまうだろう。
それでも、俺が召喚する事で、わずかでもタムリエルに戻れればと願うばかりだ……、と。
ふむ……
どうやら「ダー(呪い)、ネ(決して)、ヴィール(瀕死):ダーネヴィール召喚」のシャウトを取得したようだ。
オダハヴィーングと加えて、二匹召喚できるようになったわけか。
ところで、アルドゥインを滅ぼしたドヴァキンの名は、ソウル・ケルンまで届いていたようだ。
クァーナーリンは、征服者というが、仲間のドヴァーを戦いで打ち破った者の事だと言う。
俺に何故その称号を授けたのかというと、アルドゥインという世界を喰らう者を打ち破ったことで、ドヴァーと同格だという権利を持つのだとか。
どんだけ偉くて影響力があるのた、ドラゴンボーンは……(。-`ω´-)
こうして、俺のソウル・ケルンでの冒険は幕を閉じたのである。
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