ウィンドヘルムにて4 ~急展開~
敵地ウィンドヘルムにて、殺人事件の調査をする俺たち一行。
事件の手がかりがありそうな屋敷、ヒジェリムで見つけたものは、
ブッチャーを警戒するよう警告したチラシと、奇妙なアミュレット。
それと、散らばった被害者の残骸だけだった。
奇妙なアミュレットは、通常なら王宮魔術師が受け継いでいるものだということがわかったが、ブッチャーに関してはわからないまま……
いや、一応わかるのだがそれを思うと幻聴が走るんだ(。-`ω´-)
チラシの発行者は「ヴィオラ・ジョルダノ」
この人に話を聞いてみる必要があるかな。
ラムリーザ「ヴィオラー! ヴィオラって人はおらんかねー?!」
リセッテ「ちょっと、大声で叫ばないでよ」
ラムリーザ「だってどこに居るのかわかんねーしなー」
リセッテ「だからって街中で叫ばないでよ、恥ずかしい……」
ラムリーザ「俺が、ヴィオラ・ジョルダノだ! オンドルマールの失踪は嘘っぱちだ!」
リセッテ「意味不明……」
ヴィオラ「私を呼ぶのは誰だい?」
ラムリーザ「おっと、あなたがヴィオラさんでしたか」
リセッテ「『ブッチャー』について、何か知らないかしら?」
ヴィオラ「気をつけて、ブッチャーはすぐ近くにいるかも知れないからね!」
ラムリーザ「パートナー、というか共犯者はシーク? それとも、キマラ?」
ヴィオラ&リセッテ「?」
どうやら、ヴィオラは何ヶ月もブッチャーを追いかけているらしい。
衛兵もほかの人も頼りにできず、自分だけで捕まえようとしているようだ。
そこで、ヴィオラにヒジェリムで見つけた日誌について訪ねてみた。
何かの実験をしていたようだということを……
ヴィオラ「ウーンファースね、彼については昔から噂が絶えないの。私が思い出せる限りずっとよ」
ラムリーザ「マルカルスの原始人か……(。-`ω´-)」
リセッテ「それはフォースウォーン! じゃなくて、原始人じゃない! じゃなくて、やっぱり怪しいですか?」
ヴィオラ「危険な男ね。だから『死せる者』って呼ばれているわ。できれば会いたくない人ね」
リセッテ「執政に話してみるわ」
ということで、とりあえずここまでの経過を執政に報告することになった。
だが、俺はもうちょっと調べてみたい気がした。
ラムリーザ「ウーンファースに会ってみよう」
リセッテ「宮廷魔導師の? 危なくないかしら?」
ラムリーザ「俺も魔導師だ、しかも一番偉いw」
リセッテ「そうね、モーサルでも魔導師は忌み嫌われていたし」
脳筋ノルドの本拠地だ。
魔導師をうさんくさく思うのも無理はない。
だが同じ魔導師として、ひとまず話をするのも悪くないはずだ。
もし、「死霊術」に手を出しているのなら、アークメイジとしてお仕置きしておく必要があーるっ!
執政への報告はそれからでも遅くなかろう。
ラムリーザ「お前がブッチャーか? 死霊術に手を出しているだろう」
ウーンファース「死霊術? いいか若いの、私はウィンターホールド大学の名士だぞ!」
ラムリーザ「俺はウィンターホールド大学のアークメイジだ!」
ウーンファース「ならば、ギルドでは死霊術を何百年も禁じてきたことぐらいわかっているだろう?」
ラムリーザ「だが殺人の現場で、あんたの日記とアミュレットを見つけたぞ」
ウーンファース「私の何だと? 日記などつけた事もない、誓ってもいい」
口論は続く。
アミュレットについて訪ねてきたので、ヒスイでドクロが掘られたアミュレットだと言ってやった。
ウーンファースはそれは死霊術師のアミュレットだと言った。
なるほど、カリクストの思い違いか。
ウーンファース「お前の読みの半分は当たっていたわけだ。事件の核心には死霊術が関わっている」
ウーンファースは、殺人が発生する時間のパターンを記録してきたという。
殺人が、なんらかの儀式に関わっていることが掴めたため、次の事件がいつ起こるのか分かると言うのだ。
ウーンファース「明日の晩、石地区に張り込むんだ。殺人犯が次にそこで凶行に及ぶのは、まず間違いない」
急展開だな……
続く――
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