イヴァルステッドにて2 ~意外な結末~
ナルフィの元から消えたレイダを調べるついでに、東の小さな島の洞窟を探検してみることにした。
そこにレイダが消えた手がかりがあるかもしれないしな。
しかしそこはただのゾンビの巣窟だったが、一番奥にいたゾンビはとんでもないやつだった。
そいつは撃ったと同時に消えてしまった。
これは厄介なやつだ……
リセッテ「後ろよ!」
なんてこったい、分身して攻めてきてやがる。
しかも、ウェアウルフや「わんわんお」が飛びかかって行っても、その都度消える……
こいつはべロリンマンのゾンビか?
これでは埒があかんなぁ。
リセッテ「本体以外は分身なのよ、本体を叩かないと」
ラムリーザ「う~む、本体の気配……」
貴様だ!
ふぃ
分身を操る厄介な敵はを調べてみると、お宝とともに一通の紙切れを持っていた。
謎の書物
何を意味するのか?
アミュレットの一部みたいなものを所持していたが――
――これが何か意味を持っているのだろうか?
まあよい。
ここにはレイダの手がかりは無い。
一年前じゃ流石にわからん。
もし死んだとしても、遺体は川に流されて村から離れていったかもしれないしな。
ナルフィに本当のことを伝えてやりたいが、これではどうにもならん。
未解決ファイルとしてX-FILESに保管しておこうw
~ Mission Incomplete ~
リセッテ「さて、このままリフテンに向かいましょう」
ラムリーザ「おらあんな村、嫌だー」
リセッテ「って、また橋の手すりを走る!」
ラムリーザ「一度走ると病みつきになるぞ」
リセッテ「なりません!」
あっ
リセッテ「ほらまた……」
たまにはこうして体を洗わないとなー。
泳ぐって気持ちえー♪
リセッテ「いつまでそうしているつもり?」
ラムリーザ「すーいすいっ……って、ぶわっ!!」
川の中に遺体が?!
ラムリーザ「リ、リセッテ大変だーっ!」
リセッテ「知りません」
ラムリーザ「川の中に遺体が!」
リセッテ「ええっ?」
所持品を調べてみたところ、首飾りがひとつ出てきた。
まさかレイダの?
リセッテ「ほかの所持品が薬草とか、レイダの可能性は高いわね……」
ラムリーザ「ナルフィに届けてやるか、そして本当のことを……」
リセッテ「ねぇ、レイダの事は黙っていてあげましょうよ」
ラムリーザ「……その方が気休めになるか」
…………(。-`ω´-)
レイダは、そのうち戻ってくるさ……
ナルフィ「少なくとも、レイダの首飾りがナルフィの元に戻った……。思い出の品を届けてくれて、感謝する」
リセッテ「さあ、行きましょう」
ナルフィ「今は、ナルフィは幸せだ。一晩中でも眠れる。眠れる、眠る、眠る」
まぁ、これでいいか。
ナルフィも落ち着いたみたいだしな。
レイダの件も、一応結末は分かった。
後は、時間が解決するしかないだろう……
~ Mission Complete ~
(一転して解決)
リセッテ「しかし何故、小島で姿を消したレイダの遺体が川の上流にあったのかしら?」
ラムリーザ「多分小島で、マグナスの目に吹っ飛ばされたんだよ」
リセッテ「……何か引っかかるところがあるけど、まあいいわ」
ラムリーザ「多分、橋の手すりを渡っていて、落ちて溺れたんだよ」
リセッテ「それは絶対、無い!」
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