始まりの地
さてと、ファルクリースにいつまでも居るのもおもしろくない。
首長はあいかわらずグウタラしているだけだし、そろそろ次の所に向かおうかな。
リセッテ「次はタトゥイーンに向かいましょう、知っているでしょう?」
ラムリーザ「あたりまえだ、想像の地ではない。タトゥイーンと言う所は、え~と……、サンドピープルってのが居てなぁ、でも本当はそこはチュニジアなんだよね」
リセッテ「想像の地よw」
…………
リセッテのいじわるーーー!
そう言えば、バルバスとクラヴィカスの仲直りの話を忘れていた。
そろそろ斧を取りに行きますかな?
バルバス「後回しでいいよ」
ラムリーザ「はい?」
バルバス「お前さん達と旅をしている方が、楽しいような気がしてきたよ」
ラムリーザ「シンディングはどうするんだ?」
シンディング「俺の戦闘力は頼りになるだろう? 旅を続ける限り、どこまでもついていくよ」
ラムリーザ「おい『わんわんお』、お前は?」
ミーコ「わんっ♪」
ラムリーザ「抱きつくな! ひっつくな! 顔舐めるな!」
ダメだこりゃ……
獣率は下がらないのね。
ユニコーンに至っては、帰れと言えば「誤爆事件」とつぶやくのが目に見えているのであえて何も言わんw
リセッテ「あ、ドーンガード忘れてない?」
ラムリーザ「あ、完全に忘れとる(。-`ω´-)」
というわけで、一同はドーンガードを目指して東へと旅立ったのであった。
だがこのパーティ、なかなか強いで。
スプリガンが出ては、獣集団が袋にし――
――出れば――
――以下同文
俺、何もしてねーよw
リセッテ「この先は、ヘルゲンね」
ラムリーザ「ヘルゲンか……、ちょっと回り道しよう」
回り道をしてやってきたのは、ヘルゲンの南。
ここは俺にとって深い意味を持つ場所なんだ。
いや、ひょっとしたらスカイリム全ての民にとっても……
ラムリーザ「俺は元々、魔導師大学の生徒としてスカイリムにやってきたんだ」
リセッテ「今ではアークメイジだもんね」
ラムリーザ「それで終わるはずだった……。一人前の魔導師になれば、叔父さんと共にサマーセット島に帰るはずだったし、俺もそれを望んでいた。……むろん、リセッテと出会うこともなかっただろう」
リセッテ「…………」
ラムリーザ「だが今、こうしてリセッテと一緒に旅をしている。それはここに……」
リセッテ「……ここが、何なの?」
ラムリーザ「ここが……」
マグナスの目の暴走で、スカイリムの大地に投げ出された場所……
スカイリムでの物語はここから始まった。
ここに飛ばされることがなければ、今の俺達は無かっただろうな。
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