おいぬのミーコがわんわんお(∪^ω^)
翌朝、俺達はドラゴンブリッジを後にした。
道はこの先で直進と左折に分かれている。
目指すは約束の地だったっけ?
馬車でホワイトランとかに向かっている時は、このまま直進した気がするが――
リセッテ「想像の地はこっちよ。」
左か……ってか、想像の地か。
通路が倒れた木で塞がれているようだが、まあよい。
まだソリチュードが見える辺り、そう遠くには行ってないのだろうな。
馬車で移動していた時は見たことも考えたこともなかったが、スカイリムには見るポイントが至るところにある。
サケの滝登り?
元気な魚も居たものだ。
食えばうまそうだが、あいにく釣竿を用意していない。
どこかの誰かのように、ただボーッと突っ立ってて「釣りだ」などとほざくほど俺は耄碌していないからなw
橋を見たら手すりを渡りたくなるのも心情だ。
リセッテ「なんでそんな所を走るのよ……」
ラムリーザ「『このはしわたるべからず』と書いてあったら、端ではなく真中を渡ればよいという」
リセッテ「そんなのどこにも書いてないけど」
ラムリーザ「もしも端ではなく橋なら、橋自体が危ない。だが手すりなら、どっちだとしても問題無い」
リセッテ「もっと危ないわよ」
…………
リセッテ「橋の手すりを渡って脚を踏み外して川に飛び込む人なんて初めて見たわ……」
ラムリーザ「なぁに、行水もよいものだな」
リセッテ「……なんとかあなたを理解していくよう努力するわ」
たまに足を踏み外して落ちるが、それもまた楽しかろうよw
そんなこんなしながら道なりに進んでいくと――
――野良犬?
街の外ではオオカミならよく見かけるが、犬はあまり見かけないな。
その犬は俺達の目の前を横切ると、まるで誘うように茂みの向こうに行ってしまった。
あの小屋に向かったようだな。
犬小屋か?
主人はおらんのか?
ラムリーザ「な?!」
リセッテ「どうしたの?」
主人に何があった!
主人の書置きには、重関節症で動けなくなったと書いているが、恐ろしい病気もあったものだ……
この病気にかかると身体はベッドを貫き、そのまま硬直してしまうという……
首が床に埋まっているしw
それともこの犬の仕業か?
動けなくなった主人にパイルドライバーでも仕掛けたのか?
それはともかく!
リセッテ「主人に先立たれてかわいそう……。ねぇ、連れて行ってあげましょうよ」
(∪^ω^)「わんわんっ」
リセッテ「じゃあ、名前をつけなくちゃね」
ラムリーザ「そうだな、犬だから『おいぬ』と呼ぼう」
リセッテ「何それ?」
ラムリーザ「団子をおだんご、豆をおまめと呼ぶだろ?」
リセッテ「そんな安直なのっていやよね?」
(∪^ω^)「う~っ」
ラムリーザ「わんわん言うから『わんわんお』と呼ぼう」
リセッテ「じゃあこれからはあなたのことを『おエルフ』、『シェオゴラスお』と呼ぶからね」
ラムリーザ「何やそれ?」
しかしこの犬も主人に先立たれて寂しかったに違いない。
すぐに懐いてきたような気がするな。
書置きにも残された犬が心配だとか書いていたような。
これも何かの縁かもしれないので、面倒見ることにするべきかどうか。
――とシリアスに考えるのをすべてぶち壊す主人の亡骸w
リセッテ「あら、この犬はミーコって名前みたいね」
ラムリーザ「猫みたいな名前だな」
リセッテ「ねー、あの人はわんちゃんのことを『おいぬ』とか『わんわんお』って呼ぼうとしているよ?」
(∪^ω^)「う~っ」
リセッテ「やっぱりミーコがいいよねぇ」
ミーコ「わんっ♪」
ラムリーザ「巫女巫女おいぬだな」
というわけで、なぜか知らないが同行者が増えてしまったのであーる。
今回入手したもの
(∪^ω^)
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