スノーホーク砦の犬無双

 
「おいぬのわんわんお」が加わりメンバーは3人――、いや、2人と1匹に増えた俺達は――
 
リセッテ「わんわんおじゃなくてミーコでしょ、おエルフさん」
 
 …………(。-`ω´-)
 そのまま道なりに進んでいった。
 

 すると目の前に砦が現れたのだ。
 帝国軍の砦か? それともストームクロークの前線基地か?それとも山賊の根城?
 
 遠目に見ると、スケルトンが門番してら。
 うむ、つまりこれは死霊術師の巣窟ということだな。
 死霊術師がどのようなものかは、ウルフスカル洞窟や、イリナルタの深淵でよくわかっている。
 
 死霊術師=ポテマ=マニマルコ
 
 とにかくろくでもない奴らだ。
 帝都の近く、とくにドラゴンブリッジからだと、そんなに離れていないところにこんなものがあるのは危険だな。
 
 殲滅すべーしっ!
 
 

 まずは見張りとスケルトンをこっそりと仕留める。
 

ラムリーザ「ちょっと様子を見てくるから、リセッテは援護たのむ」
リセッテ「わかったわ」
ミーコ「わんっ」
ラムリーザ「静かにしろよこのおいぬめ(。-`ω´-)」
 
 
 
 コソーリ、コソーリw
 狙撃手として長く戦ってきた俺は、隠密行動などお手の物だ。
 だからと言って、泥棒さんではないからな!
 
 
死霊術師「まずい時に道に迷ったようだな!」
 
 げっ、バレた!
 しばらくのんびりしていたから、いろいろと鈍ったのか?!
 
 

ミーコ「ギャン!!」
ラムリーザ「なっ?!」
 
 見つかったのは「わんわんお」の方かよ(。-`ω´-)
 しかしなんだ、死霊術師は犬が迷い込んでも容赦しないってわけかよ。
 今でこそこいつはミーコという名前で俺の連れになっているが、俺は見つかっていないということは、あいつらから見ると犬が迷い込んだだけに見えているはずだ。
 つまり野良犬も全力で葬り去るわけですか……、死霊術師、殺伐としすぎだろ?
 
 はっ
 
 必要なのは「魂」であり、それは人間だろうが犬だろうが関係ないということか?
 つまり迷い込んだ犬を、これはしめたとばかりに生贄に……
 
 やっぱりとんでもないやつらだ、征伐!
 
ミーコ「わんわんわん!」
ラムリーザ「ちょw おまww」
 
 立ち向かっていきますか。
 吹雪の魔法食らいながら突進してますよこいつ。
 スケルトンの射手も居るのにやばいだろがー……
 

 わんわんおが主力で俺が援護、なんてこったい。
 しかし普通に死霊術師片付けているしな。
 
ミーコ「わんわんわん!」
ラムリーザ「どこ行く!」
 
 突然の魔法攻撃を食らって完全に興奮してしまったのか、新たな死霊術師めがけて飛び出して行きやがったw
 
 死霊術師のやつらもやつらで、「わんわんお」ばっかし追いかけて、俺ガン無視w
 犬一匹に必死だなお前ら(。-`ω´-)
 

 マヌケめw
 気がつけば俺一人取り残されてら。
 まずいな、「わんわんお」はともかく、リセッテの安否が……
 
 わんっ、わんっ、わんっ
 ぎゃー、ひょえー、ぐわっ
 
 なんか辺り一面に犬の鳴き声と死霊術師の悲鳴がこだまするったらこだまする。
 俺完全に蚊帳の外……
 
 

 気がつくと辺りに死霊術師の変わり果てた姿が散乱。
 俺ほとんど何もしてないしー、ほとんどこの「わんわんお」が片付けたよ……
 恐ろしい犬だな……
 
ラムリーザ「つえーな、これは『お犬様』と呼ばないとな……」
リセッテ「普通にミーコって呼べばいいのに」
ミーコ「わんっ」
 
 どや顔してらぁ!
 あ、ミーコの尻に俺の矢が刺さってら……
 
 
 まあよい(。-`ω´-)
 
 
 後は砦の中に逃げ込んだ死霊術師の掃討ですな。
 こっそり行くぞ……、騒ぐなよ犬……
 たぶん親玉も中に居るはずだからな。
 
ミーコ「わんわんわん!」
ラムリーザ「おのれは……(。-`ω´-)」
 

 相変わらず敵を見つけたら魔法をもろともせず突っ込んでいく「わんわんお」だ。
 
 
 わんっ、わんっ、わんっ
 ぎゃー、ひょえー、ぐわっ
 
 なんか辺り一面に犬の鳴き声と死霊術師の悲鳴がこだまするったらこだまする。
 俺完全に蚊帳の外w
 戦わずして勝つとはこのことだな。
 
 
 ふぃ……
 
 

 内部で見つけた書類。
 やはりな……
 死霊術師ってのは、どこも同じで適当な旅行者や行商人をさらって来ては無理やり被験者にしているものだ。
 ここの奴らは迷い込んできた犬ですら実験の為なら……
 とは言え、「わんわんお」が暴れまくって逆劇を蒙り、さらにどれが「奥様」なのかわかんね。
 
 問題は予備結果を得ようとしているこの書類の差出人……
 10中89ポテマ教の狂信者、大穴でネラカー……は無いか。
 
 
 まあよい。
 
 
 ここの死霊術師は一掃した。
 これでこの辺りにも平穏が取り戻せたということだ。
 

 もう夕暮れかぁ。
 天然の要塞ソリチュード、いつ見ても壮大ですなぁ。
 
 今夜はここに泊るかな。
 
リセッテ「本気?」
ラムリーザ「本気、冒険には野宿や遺跡で一晩明かすことがあるのは基本中の基本」
リセッテ「それもそうね」
 
 それが嫌ならソリチュード帰ってマターリ過ごそうや。
 
 

リセッテ「食べる?」
ラムリーザ「薬を食べるのな」
 
 食事はどうしよか。
 残っているものは死霊術師の食ってたもの、まぁ俺は別に何でもいいけどねっ。
 ……と思ったらもうリセッテ晩飯始めているし!

ラムリーザ「そのパンどこで見つけた?!」
リセッテ「そこに棚にあるわよ」
 
 うむ、リセッテも普通に冒険に順応してら。
 

 ほれ、今回の勲功一番はお前じゃ、お前も食え。
 
ミーコ「わんっ」
 
 
 さてと、死霊術師の懐を漁って、旅費を稼いでおきますかな。
 ついでに死体は一箇所に纏めるか。
 流石に死体の隣で寝たくは無いからな!
 
 
 
今回入手したもの
砦の宝箱より 187G サファイア 大魂石
砦の棚より パン×3、ホイールチーズ、ニンニク
死霊術師から没収w 18G 極大魂石

消費
ノルド・ハチミツ酒 1本
パン×3、ホイールチーズ

資産
997G
サファイア
ノルド・ハチミツ酒 4本
ニンニク
極大魂石
大魂石
 
 
 
 




 
 
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Posted by ラムリーザ