ラムリーザの日記
私がソリチュード従士の任を引き受けた時には、そして、私が美しい歌姫リセッテを助言者そして花嫁として受け入れた時には、自分の人生が如何ほど早々と変わることになるか決して想像できなかった。
親父に勘当された私はスカイリムに足を運び、そして、叔父のアンカノが監視する魔導師大学で活動した。しかし、リセッテに、私の愛しいリセッテに会って、伝説や童話の中で読んだ事しかない、そんな英雄譚に巻き込まれることになった。
リセッテはアルドゥインの脅威の話を私に語った――アルドゥインとして知られるドラゴンがスカイリムを襲い、人々を惨殺し、彼女は唯一の生存者として残された。そのドラゴンは1人の勇者によって殺され、ソリチュードは新たな従士を得た。しかし話題は間も無く、人々の新たな困難と、新たな冒険のことに移った。
そして、そこから私は物語に登場した。氷色の青の瞳と金色の髪の、その歌姫リセッテは私の愛を勝ち得た。すぐさま、私は彼女の夫に……そして、ソリチュードの新たな従士になった。正直に言えば、決して幸福と言い難い物であった。しかし、リセッテは、私の愛妻は静かな不満の中に在った――。毎夜、私の愛妻は叫んで目を覚まし、その顔に不満が刻まれ、ただ一語が唇から出て行く、「冒険に出て世界を見て回りたい!」
私は妻の正気と幸福を疑ったが、その問題の解決策を見つけたのは彼女自身だった。「1人の冒険者として、」彼女は私に言った。「私はあなたと一緒に世界を見て回らねばならない。」それに彼女は打ち勝つに違いない。アルドゥインは死んだ、そうだ、しかし、奴は何処から訪れたのか? 奴1匹だけであるのか? 連中が大挙して訪れて、もう一度、大破壊がもたらされることになるのか? 私は、彼女を愛する夫は殺されることになるのか? そして、彼女はスカイリム全土の探検家・研究者と文通して、彼女の求める回答を入手した。アルドゥインは実際のところ一人っ子ではなく、太古のパーサーナックスの兄弟であった。悪夢を断ち切るためには、更なる破壊を阻止するためには、我々は冒険に出て世界を見て回る必要が在るだろう――所在が何処であれ、如何なる方法であれ。
リセッテ「……何これ?」
ラムリーザ「あ、こら。日記勝手に読むな」
リセッテ「創作入れすぎ、誰が叫んで目を覚ますのよ。ひょっとして、何かまたパクッてるのじゃないのかしら?」
ラムリーザ「たぶん気のせいです(。-`ω´-)」
リセッテ「でも世界を見て回りたいのはホントなんだけどなぁ」
ラムリーザ「…………」
リセッテ「ほら、読み終わったものはすぐに片付けるの。何々?『シロディールの守護者伝 シェイディンハル編余話 ~ダイブロックの恐怖~』ですって?」
ラムリーザ「あ、それは……(;´Д`)」
アグナーの手記
リセッテ「……ほんとパクるの好きねぇ」
ラムリーザ「…………(。-`ω´-)」
リセッテ「で、この元ネタはこの先どういった展開になるのかしら?」
失敗と恐怖
リセッテ「ちょっと! 縁起でもない物引用しないでよ!」
ラムリーザ「…………(。-`ω´-)」
リセッテ「あなたってほんと変な人ね……」
………
……
…
……とあの時は怒ったものの、考えてみたら尤もな事が書かれていたのよね。
「準備を怠った」
そして手記の中の夫婦は魔物に嬲り殺された……、と。
冒険には出たい。
でも、剣の腕はからっきし。
でも、それでも冒険できることはあの人が教えてくれたようなもの。
剣も鎧も要らない。
ラムリーザ「狙撃狙撃、敵に見つかったらすっ飛んで逃げるだけさw」
……なんかせこいと言えばせこいけど、これも勝つための作戦ね(逃げてるけどw)
というわけで、重い鎧なんて脱ぎ捨てて身軽になって――
――フォースウォーンじゃないよ――
――武器はこれ。
普通の弓は使いこなすのに訓練がかなりの訓練が必要だけど、クロスボウならそこまで熟練は必要としないそうで。
帝国軍に混じって練習♪
Snipe! なんちゃって♪
最低限いざと言うときは戦えるようにしておかないとねっ。
………
……
…
一方
冒険に出たいと思っているリセッテが、必死に戦う訓練している頃――
エレンウェン「特使に出世するチャンスです、これは良い話だと思いませんか?」
ラムリーザ「…………(;´Д`)」
かつての英雄は、連日幼馴染の来訪勧誘攻めを受けていたのであったw
前の話へ/目次に戻る/次の話へ