サブ・ストーリー7-2 ~愛の書・マルカルスにて~
マーラの祝福を受けるため、愛の有り方を指し示している。
この流れだと、どうやらリセッテさんは、俺にマーラの祝福を受けて欲しいと考えられるかな。
ディベラじゃなくて、なぜマーラなのかはまだわからんが……。
しかし、ディンヤ・バリュ司祭の話では、まだまだ光を運ぶ必要があるようで。
どんだけ俺は闇に囚われていたんだよ……(。-`ω´-)
まあよい。
次は、カルセルモに会って、彼が人前に出て自分の意思を伝えられるよう力を貸すということだ。
カルセルモと言えば例のドワーフ小手のおっさんか。
要するに、手紙なんかで依頼せずに、次からは自分で取りに来いってことかいなw
……って、よくねぇ!!
マルカルスじゃねぇか(;´Д`)
俺はあんな所には二度と行きたくないソーナー(´・ω・`)
コソコソ……(;´Д`)
顔を隠すフードが初めて役に立ったぜ。
シルバーブラッドに纏わる者が一掃されるまでのがまんだ……
俺の名前はアーンゲール! アーンゲールだからな!!
さてと……
ラムリーザ「俺がマーラの命で助けに来たソーナー」
カルセルモ「もう助けなど来ないものかと思い始めていたところだ」
ラムリーザ「今度は具足? 兜?」
カルセルモ「いや、最近ファリーンのことを良く考えていたのでな……」
ラムリーザ「ドワーフのファリーン? どこの装備なんだ?」
カルセルモ「いや、違う。レッドガードのファリーンだ」
っと、ドワーフ装備の配達ではなくて、マーラの愛の使徒でしたなw
カルセルモの話では、美しいファリーンに言い寄りたいのだが、傍に居ると上手く話せないそうで……
間違ったことを言って彼女の機嫌を損ねたくない、だが彼女が何を好むのか分からないと。
そしてその好みを知っているものが、イングヴァーという男だそうだ。
彼に聞き出して来て欲しい……、と。
ぬ、俺なんかリセッテさんに言い寄りたくて、ずっと冒険談ばかりしているぞ?
音楽を好んでいるのは歌姫として働いているのを見たら一目瞭然なので、吟遊詩人大学にまでわざわざ入ったんだぞ!
いかんな、リセッテさんが冒険談好きなのかどうか考えたこともなかったわw
嬉しそうに聞いてくれるのは、冒険談好きなのか、それとも営業スマイルなのか……
ところで、そのファリーンって誰だよ。
ぬ? 首長の親衛隊ですと?
リッケ特使みたいなのが趣味なのかい、カルセルモの旦那よ……
ってか、カルセルモはじいさんじゃないか。
愛に年など関係ないってことか……
リセッテさんはいくつなんだろ……
大学だけ考えると先輩だけど、俺ちと篭っていた時期あるしなぁw
というか、自分で聞けよ。
――と言いたい所だが、まあよい。
マーラの使徒に任せとけ。
カルセルモ「ところでお前さん、サルモールの者じゃなかったのかね? 今度はなぜグレイビアードなのだね?」
ラムリーザ「怪人二十面相と呼べw」
カルセルモ「顔は変わってないぞ……」
ラムリーザ「やかましw」
全てシルバーブラッドが悪いのだ!
………
……
…
イングヴァー「もう血は十分か? 余所者……」
ラムリーザ「ソーナーの血は多く流してやるべきだソーナー」
イングヴァー「なら、あんたは家を見つけたわけだ。マルカルスには血と銀が流れている、歓迎するよ」
ラムリーザ「シルバーブラッドそのまんまじゃん――、じゃなくて、ファリーンが好きなものって何だ?」
イングヴァー「何だ? 隠れ信者か?」
ラムリーザ「それでいいよw」
イングヴァーの話では、ファリーンは詩を理解する繊細な面を持っているソーナー。
そして彼は、若い頃に吟遊詩人の学校で学んだことがあるようで、ファリーン向けの詩を創ってくれるそうだ。
……吟遊詩人の学校。
俺も詩の一つや二つ、書けなければダメか(。-`ω´-)
学長のヴィアルモさんは即席ですげーの作り上げてたしな。
とりあえずこの場は、金を払って書いてもらうことにした。
イングヴァー「えーと、お前さんの名前はなんぞ?」
ラムリーザ「ジェイザ――、じゃなくて、ラム――んや、カルセルモだ」
イングヴァー「カルセルモだあ? あの陰険なじじいと同じ名前か?」
ラムリーザ「気にするな(。-`ω´-)」
できた。
後で「ラムリーザよりリセッテへ」にタイトル書き換えたの創ろうかなw
いや、盗作はアカンな、ばれたらやばいw
さてと――
ファリーン「首長に何のご用?」
ラムリーザ「君に用がある」
ラムリーザ「あなたに読んで欲しい詩があるんだ」
ファリーン「何の話だか分からないんだけど」
ラムリーザ「カルセルモからだよ」
というわけで、読んで貰うことにした。
イングヴァーの自信作だけあって、非常に感動してくれたみたいだ。
そしてカルセルモ宛の手紙を書き、それを届けて来て欲しいと来た。
配達人か、ここで着ているものすべて脱げってことですか?w
首長イグマンド「おお、君は!」
ラムリーザ「やっべ、バレた?」
首長イグマンド「マルカルスでの殺人事件の真犯人はマダナックだった。街を代表して、冤罪で投獄した事を謝罪する」
ラムリーザ「ほーお……」
リセッテさんにも謝罪しろよ。
あ、しかしこれで、マルカルスでは俺は自由だってことだ。
もうフード要らないな。
さてと――
手紙があるんだ、ちょっと待てよ……
カルセルモ「これは、思っていた以上だ……。ここに書いてあることは本当なのか?」
ラムリーザ「さー、手紙読んでないし」
カルセルモ「彼女に会いに行かなければ! 失礼する!」
じじい、元気だなw
カルセルモ「ファリーン、私は……、あなたを愛しているのです!」
ふぃ……
これで良さそうですな。
カルセルモがファリーンに自分の意思を伝えられるよう力を貸す、俺に出来ることはここまでだな。
幸せになれよ――
じいさんよ。
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