フォースウォーン編5 ~野蛮人と卑怯者~
俺の名前はラムリーザ、マルカルスで探偵みたいなことをしている。
マルカルスには、何だかフォースウォーンという得体の知れないの影が潜んでいるかのように、なんだか全体的に妙な雰囲気が漂っている。
いきなり殺人事件は起こるわ、市警隊も何かを隠しているみたいに証拠隠滅みたいなことするし。
エルトリスって人に調査を頼まれ、とりあえず殺されたマルグレットについて当たってみたのだが、ソーナーって人からフォースウォーンについて聞くことができたのみ……
しかもそいつの言うことがいまいち要領を得ない。
フォースウォーンはソーナーの操り人形だと言い、帝国の密偵と思われたマルグレットを
そのフォースウォーンを使い始末したと言うが、自分の妻まで始末して悔しがっているというよくわからない結果に――
エルトリスにはもう一人の調査、殺人事件を起こしたウェイリンについても調べて欲しいといわれていた。
彼については、他の作業員と同じように「ウォーレンズ」に住んでいたってことしか分かっていないので、とりあえず、その「ウォーレンズ」に向かうことにした。
ウォーレンズ
なんか、ラットウェイを思い出すなぁ。
ラムリーザ「ウェイリンって何者ぞ」
ガーベイ「ああ、ウォーレンズで寝泊りしている奴のことか、鍵を皆に回すような奴さ」
ラムリーザ「じゃ、俺にも鍵をくれ」
ガーベイ「悪いが、あんたここの人間じゃないからな」
ラムリーザ「うおーーっ! ドオン! さおーーーーっ! ドオン!!(旋風の疾走)」
ガーベイ「落ち着け、冷静になろうじゃないか、ほら持ってけ」
最初から寄こせってーのっ
さて、ウェイリンの部屋だが、一枚の紙切れを見つけただけだった。
ぎょっ!
焦った!一瞬差出人が「E」かと思ったよ!!
N……、誰や? N……
ネラカーの奴か?
……あいつここで何をやってんだ?
いや待て待て、あいつは人の顔にパイをぶつけてくるような奴だが、人を殺すような奴じゃない。
ならば、いったい誰なんだ……
ドライストン「余計なことを嗅ぎ回っているみたいだな!」
ラムリーザ「またソーナーの差し金か?」
ドライストン「思い知らせてやる!」
なっ、何をする?!
実力行使に来やがった……(;´Д`)
殴り合いなんて、やらねーぞ!
つーか、こんなヒャッハー野郎に殴り合いで勝てるわけねーっ。
なんなんだよこの街は! 絶対おかしいって!
ドライストン「待て! 逃げるな臆病者め!!」
待てと言われて待つものがいますかw
衛兵っ! 衛兵っ! 危ない人が居ますよーっ!(;´Д`)
マルカルス市警隊「…………」
スルーかよ!!
射殺したらスタップだけど、撲殺はOKなのかーっ?!
それとも余所者は保護する必要無いってことなのかよーっ!
マルカルスなんか嫌いだーっヽ(`Д´)ノウワァァン!!
もう怒ったぞ!!
高台に誘い出して――
1……、2……、3……
フゥス、ロ、ダ━o(`・д・´)ノ━ッ!!
ウラッグ「違う」
アーンゲール「違う」
相変わらずなんか聞こえますねぇ……(。-`ω´-)
うわあああああ
ああぁぁぁ……
…………
どうだ! まだやるか?!
ドライストン「うぐぐ……、この卑怯者め!」(ごもっともw)
ラムリーザ「黙れ、野蛮人! もう一度食らいたいか?!」
ドライストン「ぐ、鼻利きネポスに送り込まれたんだ! あの爺さんが命令を下している! あんたに邪魔させないよう言われたんだ。知ってるのはそれだけた、誓うよ!」
N――、ネポス、か。
そろそろ黒幕が出てくる頃かもしれんな。
しかし、気が付けばすっかり日も暮れてしまっていたや。
ネポスの調査は明日にしよう。
今日はもう寝よう……
固い石のベッドで(;´Д`)
街の人々はこんなベッドで満足している所が、これまたマルカルスの異様さを物語ってますな!
しかし、もうなんか帰りたくなったわ……
マルカルス、なんかいろんな意味で気味悪いぞ?
調査なんか放置して、さっさと小手届けて帰ろうかのぉ。
(まさしく、この時そうするべきだったのだ――)
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