吟遊詩人大学の日々3 ~スパイス入りワインはいかが?~
俺の名前はラムリーザ、ソリチュードの吟遊詩人大学生だ。
……と言ってもずーっと音楽を学んでいるわけじゃあない。
まぁ、入学直後にブラックリーチまで遠出する奴も居るみたいだしな。
たまにはリセッテさんと買い物に出かけたりもする。
魚屋さんと果物屋さんとお酒屋さん。
ホワイトランの市場と似たような所ですなー。
とりあえず、酒だ、ハチミツ酒だw
エヴェット「スパイス入りワインはいかが? あなたのような放浪者には活力がいるでしょう?」
ラムリーザ「俺はやっぱり放浪者なんかーっ」
リセッテ「(くすっ)」
ラムリーザ「まーえーわ、それもらおうかな」
エヴェット「あ、ちょぅどいいわ、ちょっと港まで行ってきてもらえませんか?」
ラムリーザ「港? ドーンスター?」
なんかスパイスの積荷を、東帝都社が引き止めているそうだ。
なんとか荷を降ろすよう説得してきて欲しいんだとさ。
そうすればお礼に「スパイス入りワイン」をサービスしてくれるとか。
港かぁ……
スカイリム北の交易要所、港町ドーンスター。
ブリナさんが首長になって行きやすくなったよな。
途中にディベラの祠があったよな、いい機会だ。
リセッテ「港なら街を出てすぐの所よ、行きましょう」
ラムリーザ「あれ?」
リセッテ「……どこに行こうとしていたのかしら?」
ラムリーザ「当然、港です(キリッ」
リセッテ「(じ~っ)」
というわけで、港にある東帝都社に向かうことになりました。
東帝都社も、なんか嫌がらせしているみたいでアレですなぁ。
街の外にはカジートのキャラバンが来ていた。
どうせここでもスクゥーマ屋さんなんだろ?
お前らみたいなのが居るから兄弟で殺し合いとかが発生するんだよ……
俺はジェイザルゴ以外のカジートは信用できない!
さて、ソリチュードの港。
なーんだ、帝都にも港あるんじゃないか。
さて、積荷を降ろしてもらうよう頼みに行きますか。
ラリムーザ「イヴェットさんに、スパイスの荷がどうなったか確認してきてって頼まれたけど」
ヴィットリア「誰かしらそれ、エヴェットなら知っているけど」
ラムリーザ「あれ? そんな事よりも積荷のスパイス!」
ヴィットリア「ああ、そうね。関税の2000ゴールドを払うつもりなら用意しておくわ」
ラムリーザ「2000もだって? 家から何までソリチュードってボッタクリ過ぎないか?」
ヴィットリア「私の知ったことではないわ」
ラムリーザ「分かった、ハチミツ酒派だな、スパイス入りワインを作るの禁じるつもりだーな?」
リセッテ「こほん!」
ラムリーザ「…………(。-`ω´-)」
リセッテ「エヴェットはギリギリで露店を買ったのよ、関税なんて払えないわ」
ヴィットリア「…………」
リセッテ「スパイスが無いと彼女、もう作ることができないのよ。スパイス入りワインがもう飲めなくなるのって、何だか寂しくないかしら?」
ヴィットリア「そうね、特別扱いにしてもいいわ。私も彼女が作るスパイス入りワインが好きなのよ。いいわ、荷は間もなくソリチュードに運ばれるってエヴェット・サンに伝えて」
リセッテ「ありがとう、助かるわ」
ラムリーザ「…………」
リセッテ「あなたも(じ~っ)」
ラムリーザ「……あ、ありがとうございます、助かります(。-`ω´-)」
俺、かっこわり~な!
でもリセッテさん、話し通すの上手いなぁ。
ちょっと一休み。
う~ん……
なんかもう、このままソリチュードに滞在し続けてもいいかもしれない。
帝国軍の仕事としてストームクロークさえ潰しておけば、スカイリムって平和だろ?
サルモールがどうこう言っているけど、現在帝国とは和平中なんだし。
アルドゥインの脅威とか言っても、ドラゴンってそんなに出てこないじゃないか。
街まで襲ってくることって無さそうだしな。
もう、リセッテさんと一緒にリュート奏でて暮らしていくってのもアリだよな?
………
……
…
エヴェット「どうもありがとう、荷物がある度にこの騒ぎですよ」
ラムリーザ「ソリチュードっていろいろとボッタくるところあるよなー」
エヴェット「そうねぇ。はい、これは手間をかけた御礼よ」