吟遊詩人大学の日々2 ~探し物は何ですか?~
俺の名前はラムリーザ、ソリチュードの吟遊詩人大学生だ。
赤のラグナルをマスターするために、歌の練習、発声練習をしているはずなんですがーあっ!
リセッテ「何をしているのかな~?」
どやっ! 太鼓タワー!
リセッテ「う~ん、足りないわね」
ラムリーザ「はい?」
リセッテ「その上にあなたが乗って、初めて完成じゃないのかしら」
ラムリーザ「そりゃあもう!」
どんがらがっしゃんw
リセッテ「はいっ、片付けが終わったらリュートの練習するわよ」
ラムリーザ「はいよっ(。-`ω´-)」
リセッテ「次こそ呆れられないようにね」
ラムリーザ、オンステージ!
リセッテ「ステージはいいからw」
……一応練習しておりますw
さて、吟遊詩人大学の先生方と言えば――
たぶん歴史家であり翻訳家のジラウド先生。
ジラウド「リョーンの太鼓を探してきてはくれないか?」
ラムリーザ「リョーンなら祭りの時太鼓叩いてたぞ? なぜ彼の太鼓が欲しい?」
ジラウド「そいつはジョーンだ。リョーンは第二期で一番名の知れた戦闘太鼓士だ。少なくとも吟遊詩人なら誰でも知っている」
ラムリーザ「うん、確かに知っている(汗)」
リセッテ「うそばっかしw」
…………(。-`ω´-)
ジラウドの話では、リョーンが姿を消した時、ハルディールに対する攻撃について書いていたらしい。
つまり手がかりは、ハルディールの石塚にあるということらしい。
立ち寄ることがあれば探すことにしよう。
そしてリュートの名手のインゲ先生。
指捌きがあまりにもすごく、まるで6本の指で弾いていると言われているそうな。
手が八本に見える八手拳の使い手チャパ王みたいなものかなw
フィンのリュート――
インゲ「一年程前、大学に盗賊が入り込み、フィンのリュートまで盗んだのよ」
フィンのリュートとは、フィンが最初に作った8弦のリュートのこと。
もともとリュートは6弦だったが、フィンって人が8弦に増やす技法を開発したらしい。
そしてそれを盗んだ盗賊のアジトがわかったから、取り返してきて欲しいそうな。
機会があったら取り返してきましょう。
リセッテ「こうして、さすらいの風来坊が誕生するのね」
ラムリーザ「……まぁ、人助けだ」
そして主に講義を行ってくれるパンテア先生。
フルート盗まれちゃったのよ。
ラムリーザ「フルートならベレソアとかが売ってたよ」
パンテア「誰よそれ。私のフルートは17代も受け継がれてきたのに!」
リセッテ「あちゃ~、あれ盗まれちゃったんだ」
ラムリーザ「……で、俺が取り返しに行くわけだ」
パンテア「是非お願いしたいわ」
どうやらラリナっていうパンテア先生の弟子がフルートを盗んで死霊術師に売ったらしい。
そして死霊術師はそのフルートで、死者を躍らせたいそうな……
でもなぁ、死者を踊らすだけならフルートなら何でもいいはずなのになー、わさわざパンテア先生のフルートを盗るなんてさぁ……
パンテア「どういう意味かしら?」
ラムリーザ「ほらさぁ、ガキとかがさぁ、好きな人の――」
リセッテ「こほん!」
ラムリーザ「――なんでもなかとですばい(。-`ω´-)」
つーか、立て続けに探し物依頼されちゃったよ。
これじゃ魔導師大学の時とそっくりだなー。
おそらく奪われた3つの楽器のうち、どれか一つは爆発するぞ。
リセッテ「ところで、彼のリュートの腕はどうかしら? 大分、形になってきたと思うのだけど……」
パンテア「なるほど、あなたが指導したのね、それで彼はそこそこ弾けるようになったのね」
リセッテ「でもまだ呆れられるほどの腕なのよねぇ」
パンテア「違うわ、彼はその……、ね……、……教卓――」
リセッテ「えっ、教卓?」
パンテア「――上に……、ちょっとおかしい……」
なんだなんだヒソヒソ話し始めてからに?
リセッテ「こらっ、このシェオゴラス信徒! 練習の時からいやな予感してたのよ!」
……なんか知らんが怒られてしまった(。-`ω´-)
どうやら教卓をステージにして演奏したのがマズかった模様w
じゃあどこで演奏したらええんやーヽ(`Д´)ノ
前の話へ/目次に戻る/次の話へ