帝国軍編13 ~偽りの前線 後編~
俺の名前はラムリーザ、帝国軍審問官だ。(昇進したもんねー(^ω^))
ストームクロークの配達人から書類を盗み、それをペイル野営基地に持ち帰ったところだ。
リッケ特使「よくやったわ」
どうやら書類の内容では、「ダンスタット砦」が援軍を要請していることらしい。
リッケ隊長は、援軍が来ないように書き換えたようだ。
そして今度はその書類をドーンスターに居るストームクロークの指揮官に間違いなく届けなければならない。
俺は配達人か?
ラムリーザ「配達の仕事はやっぱり裸でするべきなのかな……」
リッケ特使「わけのわからないことつぶやいてないで、さっさと届けなさい!」
ラムリーザ「りょーかいっ」
ドーンスターか、行きますか。
ストームクローク領だよな?
慎重にな……
ドーンスターにて
首長さんかな? もめてる……
ブリナ「やめてスカルド、私達はもう兵士じゃないのよ!」
スカルド首長「お前の仲間のホリックは帝国軍の鎧を着ているが、どういうつもりなんだ?」
ブリナ「彼は軍隊が誇りなのよ」
スカルド首長「覚えておけ、テュリウス将軍に手紙を書いているのを見つけたら、二人とも処刑してやる」
……((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
敵地だ……
この首長本気だ……
ストームクローク領のドーンスターの首長がこの調子だと、おそらくウィンターホールドも……
あまり大学に行きたくなくなっちまったぞ。
もっとも俺ならテュリウス将軍に手紙など書かずに、リセッテさんに書くけどな!
ブリナ「あなた、ストームクロークじゃないわね」
ラムリーザ「……グレイビアードです(。-`ω´-)」
ブリナ「スカルドは馬鹿だわ、ドラゴンがヘルゲンを襲ったのよ。ドーンスターが今ほど帝国を必要としたことはないのに……」
ラムリーザ「大丈夫、帝国軍はすぐにドーンスターを救ってくれるさ」
ブリナ「今は面倒を起こさないで」
面倒など起こすものか。
さっさと書類を指揮官に届けて逃げ出そう。
えっと、指揮官はどちらでしょうか?
スカルド首長「指揮官のフロークマルなら隣の部屋だ!」
ラムリーザ「ありがとうございます!」
こえー、こえー、なんつー威圧感……
こんなところもう居たくねー(;´Д`)
この人が指揮官らしいな。
ラムリーザ「文書をお届けに参りました!」
フロークマル「本当か? 見覚えの無い顔だな。なぜストームクロークの装備を身につけていないんだ?」
ラムリーザ「……私は変態になりたくないからです!」
フロークマル「どういう意味だ?」
ラムリーザ「敵に気づかれないよう鎧は脱ぎ捨てるべきだと思いましたが、裸の配達人なんかにはなりたくないからです!」
フロークマル「うむ、なるほど。では、見てみよう……」
(俺、なんかすげー適当なこと言ってるな。こんなのに騙されるなんて、ノルドってやっぱ脳筋?)
フロークマル「なるほど、砦に援軍が向かっているようだな。敵軍の動きに関する情報も手に入った」
ラムリーザ「(まさか俺がここに居ることも……?)」
フロークマル「帝国軍の斥候があちこちに居る中で伝令をするのは大変なことだ。よくやった!」
ラムリーザ「いつでも任せてください!」
フロークマル「帰る前にウィンドピークで一杯飲んでいったらどうだ?」
ラムリーザ「いや、そこよりも私はウィンキング――っと、ドピークですか、いいですねー(危ねー)」
フロークマル「タロスのご加護を」
ラムリーザ「タロス万歳!」
……エレン姉やんにこんなところ見られたら(;´Д`)
ドーンスターか。
スカイリムの港町ってところだな。
一刻も早く取り戻して、北海をストームクロークの支配から開放しなくちゃ。
ブリナさんや、彼女と一緒に居た元帝国軍人ホリックさんを安心させなくちゃな!
あの首長を見ると、ブリナさんはともかく、ホリックさんは今にも粛清されそうだよ……
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