サブ・ストーリー4-3 ~ソリチュードの地下墓地~
俺の名前はラムリーザ、助兵衛である(開き直り)
ウルフスカル洞窟で召喚を阻止したはずのポテマが、ソリチュードの地下墓地に再び現れたらしい。
ということで、ポテマ問題の片を付けるために、リセッテさんとともに地下墓地に突入したわけですがーあっ!
やっと来たわね、私を束縛から守ってくれた英雄の帰還よ。
すぐに、私に仕えることになるわ。
……待て。
勝手にポテマの英雄認定しないでくれ(。-`ω´-)
ラムリーザ「リセッテさん、ポテマの戯言を真に受けないでくださいね」
リセッテ「…………」
そして封印されていた門が開く。
今更ながら、なんか非常に危険な予感。
俺たちは招かれた客なのか? 招かれざる客なのか?
リセッテ「気味悪いわ……」
ラムリーザ「この先は危険だと思う、引き返した方がいい。だが……」
リセッテ「…………」
俺の後ろで身を潜めていたら、そこは安全地帯だ。
カッコつけてみたものの、悩むよな。
リセッテさんの身を本気で心配するなら、ここで引き返してもらうのが一番なのは分かっている。
だが弓を射るしか脳の無い俺が輝く事ができるのはこういったケースのみ。
武勇伝を語るよりも実際に見せつけた方が効果的だろうし。
俺のエゴのためにリセッテさんを危険にさらすのか?
冒険には危険はつきもの、例えばラビリンシアンでジェイザルゴは……
ラムリーザ「やっぱりさ……」
リセッテ「ラムリーザさん、あなたいつも『俺は狙撃手だ』って偉ぶっているのに、弓持ってないじゃないの」
ラムリーザ「ああ弓? 弓なら――」
ラムリーザ「ここにある!(`・ω・´)」
リセッテ「ま、魔法の弓?!」
ラムリーザ「どやっ、弓と魔力を融合できるのが『たまねぎ種族』とは違う所だよw」
リセッテ「……たまねぎ?」
ラムリーザ「今度『シロディールの守護者伝 バトルアリーナ編』を貸してあげるよw」
バトルアリーナ編――
シロディールの守護者のバトルアリーナでの活躍の記録。
闘技場での激しいバトル、グレイプリンスの悲劇、新しいチャンピオンの誕生。
そして、ベアー・ザ・ジャイアントとの死闘!
ハラハラドキドキの中に涙あり、結構読み応えのある伝記だが……
OBLIVIONより た ま ね ぎ
オチは『たまねぎ騒動』
どこぞの誰かの魔導師大学物語みたいな展開ですな!
ラムリーザ「リセッテさん、俺の熱狂的なファンにならない?」
リセッテ「遠慮しとくわ」
ウガゥ!
む、すっかり聞き慣れたゾンビの呻き声が……
リセッテ「今のは?」
ラムリーザ「静かに、そこを動くな」
大学の地下にも居たが、帝都の地下にも当たり前のように居やがるな。
毎度お馴染みの狙撃でございます。
ご家庭で御不用になりました、ゾンビ、山賊、ストームクロークなど御座いましたら、こちらから狙撃しに参ります。
リセッテ「帝都の地下にこんなのが居るなんてね……」
ラムリーザ「魔導師大学の地下にも居たから大丈夫」
リセッテ「怪しい実験ばかりしている大学と同じにしないでよ」
ラムリーザ「仰るとおりですはい(。-`ω´-)」
しかし実は世界はゾンビで溢れている……、とは言わないでおいてあげようw
ゾンビが現れては、ちぎっては投げ――じゃなくて、いつものように狙撃しつつ奥に進む。
しかし今までの冒険では感じたことの無い充実感を味わっているぞ。
一人旅の時は何も考えずに好き放題やってた。
デルフィンさんと旅した時は、なんか振り回されている感がしていた。
リディアと旅した時は、めんどくさい敵はお任せしちゃおうって舐めたこと考えていたw
ジェイザルゴと旅した時は、最初はこいつどっかでへまやらかさないかな……と考えていたw
だが今回は、なんか俺の一挙一動を見せつけているって感じだぜっ。
狙撃中にチラッとリセッテさん見てみると、真剣な目で俺を見ている。
どやっ、俺は荒野の狙撃手なんだぜ、弓の腕なめんなよ!
だが戦いが終わり目が合うと、眉をひそめる……
いいんだよ、もうわかっているから。
戦っている俺は、帝国軍のグレイビアードのアークメイジである荒野の狙撃手のドラゴンボーンのなんだが、戦っていない時は、単なる助兵衛の薪割り職人のさすらいの風来坊なんだからなっ(´・ω・`)
開き直っちまったよ……
前の話へ/目次に戻る/次の話へ