魔導師大学完結編3 ~ラビリンシアン、サボスの幻影~
俺の名前はラムリーザ、見習い魔導師である。
星霜の書の情報を求めて魔導師大学に久々に帰還したわけだが、現在大学はマグナスの目に蝕まれつつあり非常に危険な状態だ。
まぁアークメイジ様の悲劇を考えると、暴発して全てが吹き飛んだとしても「誰も気がつかない」で終わりそうだがなw
つーか、大学には「自分の事しか興味なさそうな連中」が揃っているような……
あまり人のこと言えんがな……(。-`ω´-)
しかしアンカノ叔父さんの身に何かあったら、後味が悪いし親父の心証も悪くなるかもしれん。
ここは星霜の書のことは一旦置いといて、マグナスの目の問題を解決すべきですな。
しかしこの暴走を食い止めることができるのは、マグナスの杖のみだと言われている。
なんかもう遠い昔のことのように感じてしまうが、サイノッドの研究者から聞いた話では、ラビリンシアンにあるということらしいので、「あほんだら」を率いてやってきたのですがーあっ!
アークメイジ様の霊だ……
そりぁあ数週間も放置されていたら浮かばれないよな……(´・ω・`)
迷わず成仏してください……
他の人もマグナスの目の暴走でやられた人たちかな?
さてラビリンシアン。
入るためにはミラベルさんに頂いた「ラビリンシアンのネックレス」を使わなければダメなようだ。
ノックノックー
よーし、遺跡探検だ。
どうせ「ゾンビの巣窟」だろうがなw
まぁ、ジェイザルゴのあほんだらの自信満々な態度に、一泡吹かせることはできるだろう。
安全な大学敷地内で、実験と演習しかしてないから尊大な態度になりうるんだ。
サールザルの実地調査でも、実戦になったのは結局俺とトルフディル先生だけだったしなっ。
演習と実戦の違いを思い知らせてやれw
また幽霊……
……でもちょっと違うみたい。
こっちに反応するわけでなく、それになんかアークメイジ様も、なんとなく若そうに見えるぞ……
脳裏に響いてくる会話からして、過去の幻影か?
アークメイジ様は昔ここでいったい何を?
しかし面白くないのは、このような不思議な光景だというのに、あほんだらは全然動じていない所。
ひょっとして俺が霊感少女だから見えているだけなのか?
ラムリーザ「どう思う?」
ジェイザルゴ「マグナスの杖の事ならジェイザルゴも聞いたことがある。用済みになったら、ひょっとしてジェイザルゴが借りていいだろうか?」
……勝手にしろい。
平気なのか、見えてねーようだな、面白くねー。
つづーく
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