ドラゴンボーン編16 ~パーティ荒らし~
俺の名前はラムリーザ、サルモール大使館に潜入するスパイである。
これからサルモール大使館に潜入して、大使エレンウェンの書類を入手するところだ。
ふむ、ここが大使館か、偉い人ばっかりなんだろうなー。
エレンウェン「あら? あなたはラムリーザじゃないの? どうしてここに?」
ラムリーザ「げっ、エレン姉やん?! やっべ……」
エレンウェン「名簿で見かけたときは、引き籠りのラムリーザなわけがないって思ったけど、まさか本当だったなんてねぇ……」
ラムリーザ「今は引き籠りちゃうで(^^;」
エレンウェン「……で、引き籠りのラムリーザがスカイリムに何の用かしら?」
ラムリーザ「親父に無理やりアンカノ叔父さんに預けられたんだよ……」
エレンウェン「じゃあ、今は魔導師大学に所属しているってわけね」
マルボーン「大使殿、お邪魔します」
エレンウェン「何かしら? マルボーン」
……いや、参った参った。
デルフィンからエレンウェンの名前聞いた時にいやーな予感していたけど、エレン姉やん……幼馴染で少しばかり年上のあの人には、昔から頭が上がらないんだよなぁ……
親分と子分って言えばなんとなく察してくれるかなw
そもそも俺がスカイリムに飛ばされる原因のひとつがエレン姉やんなんだわ……
エレン姉やんがサルモールに参加して、どんどん出世していく度に、親父の風当たりがきつくなってきたんだっけな。
「エレンウェンはしっかりやっているのに、お前はいつまでグウタラ生活続けるつもりなんだ!」……ってねw
というかね、俺もエレン姉やんに(無理やり)薦められて参加しようとしたけど、選考から落ちたんだから仕方が無い。
そっか、大使まで出世したんだ……、さすがエレン姉やんだな……
まあよい。
気を取り直して仕事だ。
マルボーン「なんだお前、あの女と知り合いか?」
ラムリーザ「いやっははは、そんなわけないじゃないですかー(^^;」
マルボーン「声がでかい、これからパーティを抜けだすので、みんなの注意を逸らしてきてほしい」
ラムリーザ「りょーかいっ」
みんなの注意をマルボーンから逸らすのか。
よーし見てろよっ。
いやっほーっ
エレンウェン「こらっ、ラムリーザ! 降りてきなさい!」
ラムリーザ「クラッカーとか無いの? 盛り上げなくちゃ」
エレンウェン「そういうパーティじゃありません!」
ラムリーザ、オン・ステージ!
オンドルマール「お前はいったい何がやりたいのだ?」
ラムリーザ「パーティを盛り上げているんですよっ」
オンドルマール「わけわかんねーやつだな……」
そーれっ、とりゃっ
バラバラバラ
エレンウェン「ちょっとラムリーザ! 散らかしたものは片づけてもらいますよ!」
ラムリーザ「あ、はい……、ごめんなさい(´・ω・`)」
片付けます……(´・ω・`)
エレンウェン「大体あなたは昔から……」
マルボーン「あの馬鹿……、こっちへの注意を逸らすのは良いが、自分が注目浴びてどうするんじゃ……」
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