ドラゴンボーン編15 ~大使館の晩餐会~
マルボーン「ここに来ては歌姫ばかり見ていたお前さんがラムリーザだったのか」
ラムリーザ「ほんとうに、すまんこってす(^^;」
マルボーン「なんだ? 惚れたのか?」
ラムリーザ「そんなことは無い筈です(^^;」
マルボーン「ふむ、では仕事に取り掛かろう」
俺の名前はラムリーザ、これからスパイ活動を開始する。
サルモール大使館で行われる晩餐会に出席して、大使エレンウェンの書類を入手することになったんだよな。
……それは建て前じゃないのかだって?
本音はリセッテさんと会話するネタを仕入れるためじゃないのかだって?
知らんわ、ほっとけw
晩餐会に余計なものを持って参加することはできないので、必要なものをあらかじめマルボーンに預けておいて、中で受け取ることになったんだ。
これで準備は整った、あとは大使館に潜入するのみってところなんですがーあっ!
デルフィン「ダメよ、サルモール大使館の晩餐会にそんな格好で行くなんて」
……晩餐会だもんな、見習い魔導師じゃダメだよな、せめてアークメイジじゃないと。
じゃあ、帝国軍人としてならどう?
デルフィン「ダメよ、一介の帝国軍兵士なんか参加できるわけないよ」
……ふーむ、将軍クラスじゃないとダメ?
待てよ、サルモール大使館なら……、これでどうや!
デルフィン「ちょっと、何故その服持ってるの? あなた、実はサルモール?」
いや、俺ではなくて叔父っとーなんでもねーあぶねー(^^;
ってか、何で俺こんなの持ってるんだ?
どこで拾ったんだっけw
じゃあ、ドラゴンボーンとして参加しますか……
デルフィン「あなた、真面目に参加する気あるの?」
グレイビアードだめですか、そうですか……
結局これか……
デルフィン「じゃ、任せたわよ」
ラムリーザ「いえっさー」
ふい、叔父さんが所属している組織に潜入……、か。
でも俺がサルモールに所属しているわけじゃないから、油断してたらダメですな。