見習い魔導師編5 ~神に会った日、神になり損ねた日~
アンカノ「おい、ラムリーザ。サイジック会のやつがお前を指名してきた」
ラムリーザ「あれ、サイジック会の人と言えばあの幽霊……、叔父さんも見えるのですか?」
アンカノ「とにかく追い返せ」
ラムリーザ「いえっさー」
サイジック会と言えば、先日サールザルで遭遇した幽霊……。
叔父さんも見えているってことは、うちって霊感少女の家系なのかもねっ。
……と思ったけど、アークメイジのサボス様も見えている模様。
う~む……。
流石アークメイジ様なのか、トルフディル先生が耄碌しているだけなのか……。
追い返せってことなので、
「やいやいやいここをどこだと思っている、回れ右してとっとと消え失せなーっ」
……って凄んでみようと思ったけど、「ダンレインの予言者を探せ」
と言ってそのまま立ち去って行っちゃったよ。
何もしていないけど、とりあえず追い返せたみたいなのでOKだなっ。
んでもって、「ダンレインの予言者」なんだけど……。
聞いて回ってもみんな知らん知らん言うんだよなー。
なんか知ってるみたいなんだけどなー。
そんなにヤバイ奴なのかねぇ……。
あ、でもトルフディル先生は知ってるみたいで教えてくれたな。
というわけで、宿舎から地下に降りて行ったけど、ここにもゾンビが居ますよ?
入口が寝室と繋がっているのだけど大丈夫なんですかー?
まぁ、自分の寝室がある塔とは別の場所だから自分としては別にどうでもいいけど……。
でも大学の地下にゾンビが居るってのもいやだなー。
後顧の憂いを断つってことで、ゾンビを蹴散らしつつ奥に進んでいくと……。
うわー、なんかすげー
これって神だよね……?
モーゼが十戒の石板もらった神だよねw
こんな所で神に会えるとは……。
ラリムーザ「う……、うわお……、あなたは神ですか?」
ダンレイン「ダンレインの預言者だ」
ラリムーザ「で、私は何をすればいいのですか?」
ダンレイン「マグナスの杖を捜せ」
ラリムーザ「それを使えば蝶々と融合できて女体化できますか?」
ダンレイン「知らん」
ラムリーザ「あと、十戒を記した石板はくれないのですか?」
ダンレイン「やらん」
フッ
あ、消えちゃったよ。
よーし、今度は私がここで神になり、次に来た人に預言してやろう。
……と思ったけど、誰も来ないし寒いので、帰って寝よ。
じゃなくて、マグナスの杖か。
あ、そうそう。
なんかジェイザルゴが魔法作ったみたいで、アンデッドに使ってみてくれって言ってきたんだな。
防御魔法ですかな。
アンデッドに対する効果が知りたいというわけで、スケルトンでも見かけたら使ってみますかな。
「ののの表現」が気になるアイテム名だが……w
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