ボズマーの首を一袋 その一 ~デューンへの旅路~
「ちょいとちょいと、旅の者」
「私は旅の者ではない、アガマナスの司祭だ――ってまたかよ?!」
何回目だ? このパターン。
今回は、オークレストの魔女市場で魔女の品物を見ていたら、上半々裸のカジート戦士に話しかけられたぞ。
彼はグ=ジューナ、より人間に近い顔つきのカジートだ。
「手伝ってみないか?」
「何をや?」
「ボズマーの戦士と隊長の首を狩りに行くのだ」
「手伝いましょう……(。-`ω´-)」
「ちょっとラムリーザ、話も詳しく聞かず何よ?」
「グラアシアみたいな戦士と隊長が、また妄想に取り付かれて監視させたり胞子をばら撒いたりしているに違いないのだ!(`・ω・´)」
どうもボズマーと聞くと身構えてしまうな。
どこかおかしい奴ばかりだったからなぁ……
ボズマーの女性は割りとまともなのに、男性はなんで変なのが多いのだろうか?
グ=ジューナの話では、彼は現在族長であった父の死を受け、君主に相応しき価値を示すべく旅に出されているそうだ。
それで、一族の長となるならば、ボズマーの戦士と隊長の首を携えて戻れ、という話になっているらしい。
首を取ってくることが認められることに繋がる……、カジート同盟かな? ライバルはカジート評議会で。
「それで、手伝ってあげたら君は何をくれるのかな?」
「そうだな、見返りとして君を、私と我が一族の盟友とすることを約束しよう」
「盟友ねぇ……、まいっか」
べつに見返りなど要らんが、断る理由もないし、グラアシア退治なら喜んで手を貸そうというものだ。
こうして俺は、グ=ジューナが一族の長になれるよう手を貸すこととなったのである。
まず向かう場所は、ここからずっと西にあるデューンという場所で、ム=ガーダを探し出すこと。
賢母と言っているから女性なのだろう。彼女はボズマーの通り道を知っていると言うのだ。
その通り道は実在するのかな? 妄想の通り道ではないのかな?
というわけで、デューンの位置を地図で見るとこの辺り。エルスウェアと、その隣のヴァレンウッドの境目辺りか。
ヴァレンウッドはボズマーの国という。つまりグラアシア公国である、絶対行きたくないねーw
ではデューンに向かって出発――
――って、あれは何だろう?
オークレストのすぐ西に、何やら神像のようなものがある。
デイドラの祭殿か?
近くまで行った所、そこはマラキャスの祭殿だった。
マラキャスは、牢屋に入れられたオーガを開放しろという話だけだったので、それほど害はなかったので可に分類するデイドラとする。
ちなみにデイドラは、優と良はなくて、可と不可だけで考えるからな。
何か話があるのかなと思って、近くをうろついているオークに話しかけたところ――
――だそうだ。
不潔にも醜くにも見えんが、醜さに塗れて行けば優れて醜くなるだろうということだ。
つまりそうすれば、何か話がある? ナミラかよ……(。-`ω´-)
「なんだかよくわからんが、とりあえず魅力を下げてみよう」
「どうするのかしら?」
「こうするのだ!」
安物のワインを飲みまくり、これで傍から見ると魅力が下がったように見えるらしい。
再び話しかけてみよう。
「おい、マラキャスの神像が来たぞ、飲ませろ」
「お前はそんなに不潔にも醜くも見えん」
「違ったか……(。-`ω´-)」
とりあえず話は無さそうなので、デューンに向かうことにする。
何か話がありそうだけど、おそらくオークじゃないとダメなのだろうね。
さて、オークレストの入り口。
ここから西へ行くとデューンとスキングラードがあるみたいだ。
つまり、砂漠を突っ切るのだな。
それでは西への旅を始めよう。西の果て、ガンダーラを目指して……ってどこやそれ!
砂漠では、またしても見慣れない敵が襲い掛かってくる。
ネクィンアルオオトカゲという名前らしいのだが、ヴェロキラプトルという名前の間違いではないのかな?
戦士が一人増えたので、俺は以前よりも観戦モードが捗るようになっていた。
皆の衆、がんばりたまへ――
道は砂山の合間を縫うように続いていた。
周囲一面黄色い世界、エルスウェアは赤かったり黄色かったり緑だったり……、なんだろうねぇw
赤は止まれ、黄色は注意、緑は進め、これ何だ?
ただし、ここはタムリエルということを考慮して答えを考えてみよう。
峠道を進んでいくと、山肌に砦のような建物が現れたぞ。
「これ何ぞ?」
「ネ・クィン=アル渓谷門だ」
「門か、砦ではないのだな」
しかし入り口は硬く閉ざされていたりする。
エルスウェアって、鍵もピックも使用できない閉ざされた扉が所々にあるのだよね。
奥に回ってみると、扉の奥はトンネルになっているっぽい。
これは埋まってしまったのか? それとも封印されているのか?
とりあえず今はあまり重要ではなさそうなので、さらに西へと進むことにした。
途中、野盗のキャンプがあったりする。
ダストデビル・キャンプという場所らしいが、一方的に襲い掛かってきたので返り討ちにしただけ。
さらに道を進んでいくと、今度は遠くに宮殿のような建物が見えてきた。
「あれがデューンだ、ようやく辿りついたな」
「遠目に見た感じでは、あそこの方が王国の首都らしいな」
というわけで、デューンに到着。
これからしばらくは、今度はこのデューンで過ごすとしましょうか。
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