ボズマーの首を一袋 その二 ~ボズマー狩り(前編)~
グ=ジューナといったカジートの戦士の依頼で、ボズマーの戦士と隊長の首を集めることとなった。
そのために、まずはデューンの近くに居ると言うム=ガーダに会うことになった。
オークレストからずっと西へと向かい、デューンの町へと向かった。
遠くから見るデューンは、丸い宮殿のような物が見えたりしている。
早速デューンの町へ――
「待て、ム=ガーダは町の中には居ない」
「ではどうしろと言うのだ?」
「ついて来てくれ」
町へ入ろうとしたところ、グ=ジューナに制止されて、そのまま町の外壁沿いに北へ向かうことになったぞ。
まあいいか、町の見物はグ=ジューナの依頼が終わってからでもいいか。
連れて行かれたところは、ム=ガーダのキャンプだったりする。
デューンの町を見渡せる場所に、そのキャンプはあった。
知のム=ガーダと名乗ったそのカジートは、族母であり、予言者であり、語り部であると言い、知りたいことは何か? と尋ねてきた。
「では語り部のム=ガーダ殿、総統は元気にやっていますか?」
「我が一族には族長は居ても、総統というものは居ないないないない(残響音含む)」
「あなたが総統も兼任していましたか……(。-`ω´-)」
とまぁ冗談は置いといて、この際いろいろと尋ねてみた。
まずはエルスウェアについて。
「そなたに砂の温容があらんことを」
ぬ、よく分からんな。
次に戦士ギルドについて尋ねてみると、「商業都市に住む君主達の傀儡である」と答えた。君主が傀儡とかは聞いたことがあるが、その僕が傀儡とは初めて聞くな。べつに下を支配するのは普通ではないかね?
盗賊ギルドにについては、「人はカジートそのものが盗賊だと言うのであろう? 我ら全民が盗賊であれば、かような場所は一体何処にあると言うのだ?」と言ってきた。ここでも隠すのな。
ちなみに魔術師ギルドは、「デューン、欠けゆく月の如し。トパル、満ちゆく月の如し」と答えた。やはりよく分からんな。
「まあいいや、ボズマーの首について教えてください」
「そなたの探せし守り手、ヴァレンの丘の頂に続く道で会われん」
「会えないのですか?」
「そして東に進むこと、偵察者あり。ダーグレードの首狩り人、戦利品を守らん」
「守ってないのね……(。-`ω´-)」
予言者とか語り部とか知らんけど、なんだか分かりにくい言葉で語ってくる。
要するに、狩るべく首は三箇所にあり、一つはデューンの西にある国境付近のヴァレンの丘付近に居るということ。
そして東には、ボズマーの偵察隊が砂漠をうろついている。
最後に、コリ・ダーグレードというカジートの集落に住む首狩り族が、以前ヴァレンウッドを襲撃したときに得た首があるとのことだった。
「さて、どこから攻める?」
「東の砂漠から回ろう。まだまだ首の数が足りないぞ、もっと探そう!」
「まだ始めてすらいない!」
というわけで、グ=ジューナの望み通り、東の砂漠へと向かった。
まずは偵察隊を退治する、それも良いでしょう。
東の砂漠には、水汲み場という所があった。
デューンに来る途中に退治したネクィンアルオオトカゲを使って、奥にある水車のようなものを回している。
それを使って地下水を汲み出しているようだ。
ここの管理人は、水入りの樽を売っていたりするが、今は必要ないので買うことはなかった。
そしてこの水汲み場のすぐ傍に、ボズマーの偵察隊が居たのだった。
ボズマーの癖に、サルモールの兵士みたいな格好した奴らだな。
ぬ、脳が未来にトリップしたか?
あのトゲトゲの髪型は一部で流行っているのかなぁ?
確かウンバカノもあなん髪型をしていたよな? 熱狂的なファンとか……
一応ボズマー狩りは俺が協力してあげるということになっているので、下々だけに任せているだけでなく自分も戦っておく。
後衛は後衛がつぶすべきだな。アークメイジが戦ってやったのだ、光栄に思え!(。-`ω´-)
そんなわけで退治した後に首を狩るのだが、その仕事はグ=ジューナに任せることにした。
首狩り族って実在したのだな……
「満足したか?」
「もっと探そう! ああ、ボズマー狩りは最高だなぁ!」
「ん、グラアシア族をどんどん狩るがよい」
グラアシア族は変な人が多いから、自由に狩るがよい。
カジートも割りと大概だけどな!
これでボズマーの首は四つ集まったことになるね。
ボズマーの偵察隊が居た場所から少し東に行った所に、洞窟があったりした。
エルスウェアで見た初めての洞窟、織り手洞穴という名前らしい。
とりあえず今はボズマーの首狩りを優先すると言うことで、洞窟は後日探検してみよう。
………
……
…
北へ進み、コリ・ダーグレードというカジートの集落に住む首狩り族を尋ねたところ、襲い掛かってきたので返り討ちにする。
ム=ガーダの話では、「ダーグレードの首狩り人、戦利品を守らん」と言っていたので、守っていないのだろう。
確かにこいつら、首は持ち歩いていないようだ。
ちなみにこいつらは、ドガザーバ族という名前らしい。族自体は全滅してしまったけどね。
集落に住むもの全員が襲い掛かってきたので、残っているのはヤギだけとなってしまった。
調べてみたところ、建物に見えた場所が宝の隠し場所だったらしく、首はそこにあったりするのだ。
四つの建物に一つずつ隠されていて、ボズマーの首は全部で8つになった。
8つの首を得意げに掲げるグ=ジューナ。これはもう首狩り族と、首狩り族の争いだな。
殺伐としてきた中、残るはデューンの西、ヴァレンの丘だけとなったのである。
続く――
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