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帝都へ帰還の旅 ~回り道~

 
 さて、ボエシア――じゃなくて、死霊術師が黒魂石を作っている証拠を見つけたので、大学への帰路へつこうと思う。
 しかし、わざわざボエシアの祭殿に立ち寄ったから、すんごい僻地にまた来てしまったんだよなぁ。

 見えているが遠い、遠いよ帝都。
 しかも目の前は崖。逆落としをしてもいいけど、あまりユニコーンに負担をかけるのもあれだ。
 

 というわけで、普通に降りられそうな道を選んで進んでいく。
 西へ一直線に帝都へと目指す道は、切り立った崖になっているので、南のなだらかな坂道を降りていく。
 途中熊とか出てきたが、これは許容範囲内、仕方が無い。
 街道に熊が出てくるのがおかしいだけであって、山道に熊が出るのは自然なことだ。
 

 山道を下ると、次第に地面は土から草原へと変わっていく。
 南に進んでいるのでちっとも帝都に近づいていっているわけではないが、急ぐ必要は――あるような気がする……(。-`ω´-)
 早く戻って「死霊術師が黒魂石を作ってました」と報告しなければ。
 黒魂石作るのが何が悪いのかは俺にはわからんが、ファルカーが持っていたから大騒ぎになったことがあるので、魔術師大学的にはよくないものなのだろう。
 

 山を下ると、ここにも打ち捨てられた砦があったりした。名前はファシアン砦らしいけど、割とどうでもいい。
 しかも今回はのんびりしていられないので、内部調査は無し。
 砦の入り口にまたなんか熊が居るみたいだけど、この辺りは熊が多いねぇ……
 

 しかし、今回の任務も戦闘は無いようなものだったから、他の者に行かせてもよかった気がするね。
 死霊術師が黒魂石を作っているのをこっそりと見るだけでよかったんだし。
 まぁ何が理由かわからんが、ラミナスは俺を出世させたがっているようだ。
 コンジュラーだぞコンジュラー、森の木陰でコンジュラほい!
 なんだよコンジュラーって、意味を調べてみた。魔法使い、手品師、奇術師らしい。
 この中だと妥当なのは魔法使いだな、普通じゃないか。俺以下の位の人は、魔法使いですらないのかよ。
 

 あれかな、魔術師大学も最初は先輩の魔法や実験を見ているだけで、球拾い――じゃなくて、なにやっているんだろう……
 大学内を時々ぶらつくが、みんなうろうろしていたり雑談しているだけで何もやっていないっぽいぞ?(。-`ω´-)
 ひょっとして俺だけ騙されて働かされているとか?
 もしそうだったら、今度ブルーマのギルドからジ=スカールつれてきて、後はこのイタズラ野郎が仕事しますといって、俺は――
 俺は何をしよう?
 

 元々俺は、何がなんだかわからないままこの国に入り込んでしまっていたので、とりあえず寝床、そして何かの集団に属していたらよいと考えて魔術師ギルドを選んだはず。
 また、失った記憶を取り戻す方法があるとしたら魔術師ギルドがそれに近いかもしれないと思って選んだものでもある。
 しかし、今はなんだかもう以前の記憶なんてどうでもよくなってきた。
 こうして魔術師大学の一員として、いろいろと任務をこなしていくのが楽しい――って俺、仕事を楽しんでいるじゃねーか!
 

 ――ってここはどこだ?
 いろいろと考え事をしながら進んでいたから場所がわかりにくくなってきた。
 山の頂からだと帝都はよく見えるが、こうして平地まで降りてしまうと遠くは見渡せなくなってしまう。山を下ってからは、とにかく西へと向かってきたはずだが、意外と広いんだよな、この国。
 

 小さな道もすぐに途切れてしまい、全然道は無くなってしまった。
 ボエシアの信者達は、どのルートを通ってあんな山頂に行っているんだろう?
 まずあの山頂を目指せないと、選ばれし者にはなれないのだと言うのだろうか?
 

 そんな感じに道なき道を進んでいると、目の前に街道が見えてきた。ようやく僻地を脱出して中央部へと戻ってきたわけだな。
 ちなみに今居る場所は、セドリアン砦。とりあえず先を急ぐので、砦の探索は今はやらない。
 

 先ほど見えた橋を渡ってすぐの所で、キャンプをしている人達を発見。
 少しここで休憩してから、先へ進むとしますか。
 
 
 
 
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