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ミリディス ~落盤した遺跡~

 
「予言じゃ、予言が下った!」
「またぁ? もう、飽き飽き」
「ミリディスの遺跡でよくないことが起こったようじゃ! 誰かが調査すべきであろう」
「だから何でわざわざ俺に言う……」
 
 しばらく滞在するつもりでレヤウィン魔術師ギルドの寝室でうとうとしていると、またしてもマスターのダケイルに叩き起こされてしまった。
 今日もダケイルの予言は絶好調、誰かにこの能力を見せたくて見せたくて仕方が無いらしい。
 しかし他のギルドのメンバーの前では謙虚にしておきたいのか、やたらと俺に絡んでくるようになってしまった。
 このままだと俺の生活は、予言に始まり予言に終わるかもしれん……(。-`ω´-)
 
 

 しかしとくにギルド内で仕事があるわけでもない。白馬の騎士団に加わったが、戦争が始まるわけでもない。
 しょうがないのでミリディスとやらに単身向かうことになったのである。

 ここは以前、ブルーブラッド砦へ向かう途中に見かけた遺跡だ。たしかアイレイドの遺跡だっけ?
 遺跡探検なら何度かやったので別に気にならないが、近寄っていくとなんだか嫌な予感がしたね。
 何かが居る、只者ではない何かが……
 そういうわけで、おそるおそる近づいていってみると――

 なんともまぁでっけーカニだな!
 嫌な予感の正体はこいつか、しかしでかすぎて気持ち悪いな!
 
 カニならこの国の水辺にはいくらでも居るし、あまり攻撃的ではないので無視していれば何の害も無い。
 しかしこいつはでかすぎる。しかも凶暴なようで、やたらとこちらを威嚇してくる。 
 しかしそのでかさが仇となり、神殿の細い隙間から出てこれない。
 つまり、こっちから中に入ろうとしない限り、一方的に攻撃できるのだ。

 それじゃあまぁ、どっかで拾った弓で攻撃してみますか?
 うまく当てられないけどな! だって弓など今初めて使ったし!
 
 というわけで、次は最近手に入れたサングインのバラを使ってみることにした。
 せっかく手に入れたのだから、一度は使ってみないとね。
 しかし騒乱罪で投獄されてまで手に入れた杖だ。役に立たなかったらデイドラなど二度とかかわらん!

 サングインのバラを振りかざすと、なにやら炎の悪魔みたいなものを召喚できたようだ。
 その悪魔は勝手に巨大カニと戦ってくれている。
 ん、任せよう。召喚した悪魔はしばらくしたら消えるが、サングインのバラを振ると何度でも出てきてくれる。
 
 そんなこんなで巨大カニ退治完了。

 怖いな! でかいな! 気持ち悪いな!
 手に入ったものがカニ肉なだけだから割に合わない。
 まぁ巨大なだけで所詮はカニ。お宝を持っていると期待するほうが野暮だろう。
 
 というわけで、邪魔者が入って手間取ったが、さっそく遺跡の中へと入っていく。
 ついでにお宝だのウェルキンド・ストーンだの手に入れておくのも悪くない。

 遺跡に入ってすぐの所に、テントやら焚き火やらが残されていた。
 うん、遺跡の中で生活しているんだな。こんな密閉された遺跡内で焚き火して大丈夫か? などと思うが、気にしないでおく。
 でもどうせ死霊術師とかが居るんじゃないのかねぇ?
 
 ――と思ってたけど、なんだか落盤事故でもあったのか、冒険者のような人が岩に押しつぶされていた。

 そばにあった日誌には、こんなことが書き残されている。

 くそ遺跡か、すごい表現だな。
 しかし秘密の通路があるのか?
 というか、ダケイルの言っていた『よくないこと』とは、落盤で冒険者がやられたことか?

 とりあえず通路の先は岩で塞がれていて進めない。
 他の冒険者は全滅してしまったのだろうか、誰かが生きているような気配はない。
 それ以外に行くところは無いかな――

 ――と思ったけど、別の方面から奥へと進めるみたいなので、一応調査しておく。
 ご丁寧に木の板で橋を作っているみたいだから、冒険者一団はここから奥へと向かったのかもしれない。
 なんだかすごい勢いで水が流れているが、そういえばこの遺跡は水辺で囲まれていたっけ。

 うーん、なんだか嫌なものがいますね。
 最初の頃に出会った光り輝くモノ、ウィルオーウィスプだったかな。いろいろ学んできたぞ、敵の名前とか。

 相手は消えたりして攻撃してきてめんどくさいので、こっちに向かってくる前にファイアーボールをぶっ放して退治しておく。
 邪魔者を消し去って、遺跡の奥へと進んでいくが、こちらも奥へ進む道は完全に岩で埋まっていた。
 
 その時、突然遺跡がグラグラとゆれ始めた。

 やばい、また落盤か――?

 ――と思ったら、目の前に突然石壁がせり上がってきて、中に閉じ込められてしまった!

 これってやばいやつか?
 背後も完全に岩で塞がれていて、ここから逃げ出すことはできない。
「いしのなかにいる」と同じ状況――
 
 しかしこの石壁は、上がったり引っ込んだりを繰り返すだけで、完全に閉じ込められるわけではないみたい。
 引っ込んだ隙に出てやれば、何の問題は無いのだ。
 
 ………
 ……
 …
 
 で、というわけだが――
 結局遺跡の中にはこれ以上何も無かった。
 秘密の通路というものも見つからなかったし、宝があったわけでもない。水で埋もれていた広間の奥も、同じように落盤で道は全て塞がれていた。
 日誌に書かれていたことは正しい、ここは「くそ遺跡」だったな。

 遺跡から外に出たときには、すでに夜になっていた。
 一日中冒険して手に入ったのはカニの肉一つだけ……
 なんて無駄な一日だったんだ!
 
 
 ダメだ、ダケイルの次の予言が下る前に、レヤウィンを後にした方がよさそうだな……(。-`ω´-)
 
 
 
 
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