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惨殺の地 ~霊峰の指強すぎ~

 
 さて、ブルーマの街から場所は変わって、コロルの街。
 雪のちらつくブルーマよりかは、緑豊かで静かなコロルの方が個人的に気に入っていたりする。
 フィンガーズ・オブ・ザ・マウンテン本については、イラーナは盗まれたことに気づかず、ティーキウスも少しの間持ち出されたことにも気がついていないようだ。よいよい。
 
 ある日、酒場で年老いた男性ヴァルス・オディールに話しかけられた。

 なんでも、二人の息子が怪物と戦うために森へと向かっていったが、そのことを心配しているみたいなんだ。
 ラルースとアントゥスの二人の息子は、農場を守るために怪物を追い払おうとしていると。
 ヴァルスは年で、昔のようには戦えないので代わりに加勢してくれと言ってきた。
 まいっか、やってあげようか。
 フィンガーズ・オブ・ザ・マウンテンの試し打ちもやってみたいしな。

 そういうわけで、コロルの正門から出たわけだが、やっぱりこの辺りは景色がいいね。
 この街に永住してもいいかな? という気分にもさせられてしまう。

 さて、街道を東へと向かうと、なにやら二人の男性が言い争っている。この二人がラルースとアントゥスか?
 二人にヴァルス・オディールについて話すと、俺が加勢することに感謝して、付いてくるよう促してきた。

 さらに西へと向かうことになった。行列だ、勇者の一行は、一列に並んで行進するのがセオリーなのだ。知らんけどね。
 立て札を見ると、ここから西に向かうとインペリアルシティという場所に向かうらしいな。

 たどり着いた場所は農場、そういえば農場を守ると言っていたような気がする。
 勇者の一行はここで止まり、怪物を迎え撃つことになった。

 けっこう広い農場だが、怪物が襲い掛かってくる形跡も、荒らされた形跡も無い。
 スイカにキャベツ、手前のはニンジンか?
 畑荒らしの怪物とは、しょぼい怪物だな!
 しかし本当にここが襲われているのだろうか?
 ――などと思っていたら、遠くからギャアギャア叫ぶ声が聞こえてきた。

 小さな怪物が単騎突入か、思っていたよりも激しくないな。
 最初の一匹は、俺が手を出す前にラルースとアントゥスによって片付けられてしまった。一体ずつ襲ってきたら、簡単に終わるかもしれない。
 と思ったけど、相手も学習したようで、今度は三匹で同時に襲い掛かってきた。
 よし、一人一匹倒せば問題ない。フィンガーズ・オブ・ザ・マウンテン……、名前長いな、霊峰の指でいいか?

 激しい雷光が小さな怪物へ飛んで行き、ものすごい勢いで弾き飛ばしてしまった。
 弾き飛ばされた怪物は、一撃でくたばっていた。つえぇ……
 二人の息子の出る幕はない、霊峰の指を連発しているだけで、次々と襲い掛かってくる怪物は吹き飛ばされていく。
 そういえば、魔術師ギルドでも厳重に保管すると言っていた本に書かれていた魔法だっけ。この破壊力だと封印したい気にもなるわな。
 問題はイラーナもこの魔法を知っているということ……。あのお姉さんには喧嘩を売るのはやめておこう(。-`ω´-)

 しかしまぁ、撃っているだけでいいのだから、楽な仕事だ。
 怪物が現れては霊峰の指を発射するの繰り返し。最初の一体以外は、二人は見ているだけになってしまった。
 そしてそんな攻防、いや、一方的な迎撃が繰り返された後、怪物達は全滅したのかどこにもいなくなってしまった。

 最初の一体以外は全員吹き飛ばされて、残っているのはこれだけ。
 ラルースとアントゥスはお礼を述べて、農場の仕事へと戻っていった。
 さてと、ヴァルスの元へと戻って報告するか。
 
 ヴァルスは農場を守りきったこと、そしてなによりも二人の息子が無事だったことを感謝して、一振りの剣をお礼に渡してきた。

 この剣はチルレンドと言い、ヴァルスが昔使ってた剣なのだそうだ。
 ありがたく頂いておくが、ぶっちゃけもう、霊峰の指があればこれ一発で問題ないんじゃないかねぇ?
 そう思いながら、ヴァルスと一緒に酒盛りを始めてしまうのであった。
 
 
 コロルクエスト 惨殺の地 ~完~
 
 
 
 
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