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ハイクロスの町にて ~おかしな人たち~

 
「ふと思ったんだけど、いいかしら?」
「なんね?」
「ゲートキーパーに勝利したのを噂されるのって、名声を高める意味では良いことなんじゃないの?」
「同じ言葉でしか称賛しないから問題があるのだ……(。-`ω´-)」
 
 確かに俺は称賛されている。
 しかしグランド・チャンピオンの時もそうだったが、民は示し合わせたかのように同じことしか言わんのだ。
 まぁ緑娘がそう言うのなら、勝手に称賛されておこうではないか。
 そのうち緑娘もその異質さに気がつくだろうよ。
 
 

 さて、宮殿には見えないから、ここはニュー・シェオスではないだろうな。
 ここにあるのは、ヘイルの村と同じく三軒の建物。そして柵で囲まれた、何もない区画である。
 
 とりあえず、一軒ずつ尋ねてみよう。
 ここがどこだかもわからないからね。
 

 手前の家に入ると、そこにはおっさんが一人住んでいた。
 
「こんにちは! じゃなくておはようだねっ」
「ああ、おはよう。あんた、風呂に入ったことある?」
「質問に質問で返して申し訳ないが、風呂はどこですか?」
「ハイクロスの村へようこそ!」
「誤魔化したな……(。-`ω´-)」
 
 ここの住民は、ブラスカス・ダンナス。やたらと掃除をしたがる奴だ、潔癖症かな?
 人に入浴うんぬんを聞くのなら、まずはその風呂とやらがどこにあるのか答えてもらわんとな。
 そこを掃きたいからどいてくれなどと言ってくるが、このおっさん何も持っていないのだ。
 なんだろう、遠回しに「出ていけ」と言っているのかな?
 

 気になるのは、この家の間取りがパスウォールのものぐさ財布亭と同じだと言うことだ。
 同じ建築家が建てたのか、この間取りが流行っているのか、どっちかだろうな。
 
「そんなことよりもだ! あんたがゲートキーパーと戦ったのを知ったよ。狂気の門の番人が倒されると思った者などいなかったのに、あんたはそれを皆に見せつけてやったんだ! ハハハハハ!」
「忝い……(。-`ω´-)」
 
 どうせ伝書鳩だろ?
 緑娘の進言に従って、言うだけ言わせてやる。
 これで緑娘もこの台詞を聞いたはずだ。
 そのうち、俺が気に入らないと言っている異様さに気づくだろう。
 
 

 ハイクロスの村の奥には、入り口の傍にあったのと同じ柵があったりする。
 畑か?
 何も植えていないように見えるが、ヘイルの村では何もない所を耕していたアルゴニアンが居たからな。
 狂気の世界の住民らしく、「これが畑だよ♪」とか言ってくるかもしれない。
 
 

 奥の二軒、左側は留守のようなので、右側の家を尋ねてみた。
 別に留守に侵入してもいいけど、衛兵がうるさいからね。いや、不法侵入はよくないか。
 ところでやっぱりこの世界には衛兵居ないね。シロディールの巡回兵はバイトらしいので、ここではバイトやってないのだろう。
 

「あっ、町に知らない人が居る」
「人見知りの町か。一応名前を聞いておこうか」
「輪を回るよ」
「は?」
「でも知っているよ、知らない人はまだ会った事がない友達なんだよ!」
「わかったわかった、友達でいいよ。で、名前は?」
「輪を回るよ。ねぇ、ここのところ稼ぎが少ないので、お金を貰えたら助かるよ」
「なんだよ、物乞いかよ……(。-`ω´-)」
 
 なんだか盗賊ギルドという黒歴史を思い出させる嫌な奴だな。
 名前も教えてくれないし、輪を回ってどうするんだよ、勝手に回ってろ。
 変な奴だな……
 
 ――といいつつ、仕方がないのでいくらかお金を与えてやるけどね。
 物乞いにお金を与えると、優しさの徳を積むことができるらしいのだ。
 所持金を全額与えると献身の徳を積むことができるが、そこまで与えようとは思わない。
 そもそも小銭が欲しければ、その辺りの樽や箱を漁れはいいのに。
 
 ――ってか、この世界にも盗賊ギルドがあるというのか?
 

 物乞いのくせに家を持っているわ、その家には眺めの良いベランダがあったりするわ。
 なんというか、ちょっとおかしな世界だね。
 
 ん、狂気の世界か。
 おかしな奴が居るのが普通だったな。
 
 
 

 名称不明のアルゴニアンの家を出て、いろいろ見て回っていると、魔術師ギルドのローブを着たダークエルフに出会ったりする。
 
「ふむ、あなたは初めて見る顔ね。だったらあなたには我慢してみるわ」
「別に我慢して付き合わなくてもいいけどな……(。-`ω´-)」
「私はミリリ・ウルヴン、戦慄の島に生きる全ての生物を分類して、天気や月と星の変化、それらの相互関係をまとめているのよ」
「生物学者ですか? 占星術師ですか?」
「両方です。どう? 調査の手伝いをしてくれるって言うの?」
「あなたはまともそうだから、話を聞いてあげるかな」
 
 他の住民であるブラスカスやアルゴニアンと違ってまともな人みたいだし、なんだ懐かしい恰好をしている人なので、話を聞いてあげることにしたのである。
 彼女は何やら「シェオシア百科事典」なるものを完成させようとしているようで、そのためにこの島で入手できるあらゆる錬金素材を集めようとしているのだ。
 そのためのリストを書いたメモをよこしてきた。これらを集めるのを手伝ってくれたら、報酬を支払うというのだ。
 ま、こっちは何かを急いでやるという必要もないし、素材探しぐらいなら手伝ってやるか。
 
 とりあえず、ここまでの旅路で「エリトラの体液」「ナールの樹皮」「ハンガーの舌」「スケイロンのひれ」「シャンブルズの骨髄」を持っていたので手渡す。
 グラマイトの卵も欲しがっているのなら、不浄なる森で回収しておけばよかったかな。
 今後の旅では、モンスターから取ることのできる素材は全部集めておくか。
 時々ここに戻ってこなければならないのが、ちと面倒ではあるけどな」
 
 あと、ヘレティックに怪しまれずに接近したいなら、彼らのローブを着ていたらよいとも教えてくれた。
 なるほど、何かの組織みたいなもので、衣装だけで判断している集団だったか。
 アイレイドの滝付近で遭遇した、クリムゾン・ブレード賊みたいな奴らだね。
 
 
 
 
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