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織り手洞穴にて ~マオマーの秘宝を求めて 前編~
- 公開日:2019年11月9日
さて、今回もグ=ジューナの依頼中に見た気になった場所へ行ってみるぞ。
それは、織り手洞穴という名前の洞窟だ。
エルスウェアに来てから結構経つが、ここで初めて洞窟を見かけたのだから行ってみるしかない。
「どうだ、ラクダの旅はらくだろう!」
「寒いけどエルスウェアだと丁度いいかも」
「ところで何故織り手洞穴と言うのだろうね?」
「蜘蛛の糸が多いからじゃないかしら?」
「それじゃあ入ってみるぞ」
織り手洞穴の中は、蜘蛛だらけだった。
洞窟の外にも蜘蛛の巣がいっぱい、入ってからも一杯だったから別に驚きはしない。
ドレモラと違って、普通の蜘蛛なのがミソな。
シロディールで蜘蛛はほとんど見かけない。スパイダー・デイドラがほとんどであった。
しかし洞窟はそれほど深くなく、すぐに一番奥へと辿りついた。
そこには、巨大な蜘蛛と、白骨化した遺体があったりするのだ。
遺体は鍵とメモ、そしてマオマーのガントレットという物を持っていたりする。
メモの内容からするに、ある人物からシーエルフの鎧を奪い取ろうとしていたらしい。
それで生き残ったものが、一つずつ鎧の一部を手にしているということだ。
だがペリレイアスという者からの連絡がなくなったので、死んでしまったようだ。
そこで、彼の隠したというレッドリバー渓谷の二番目の滝の下にある、と書かれていた。
「先輩は、サ=ラジリという人を知ってますか? メモの差出人みたいだけど」
「ジ=スカールは聞いたことが無い」
「そっか。とりあえずレッドリバー渓谷に行ってみるかな」
レッドリバー渓谷は、コリントからオークレストに向かう途中にあった川のことだ。
再びコリント付近へと戻ることになるが、宝の匂いがするのでここは無理してでも戻ってみるべきだろう。
砂漠を横断して南に向かう途中、何だか意味ありげな建物を見つけたりする。
「先輩、あれは何ですか?」
「あれは双月の神殿と呼ばれるもので、月の力を蓄えておくと聞く」
「大学にある太陽系儀みたいなものかなぁ」
その双月の神殿の前には泉がわいている。オアシスというやつか。
デューンの町は、この辺りに作ったほうが環境がよかったと思うけどな。
水汲み場という場所があったりしたけどね。
近くから見ると、割と大きな建物だったりする。
神殿にも見えるし、要塞にも見える。シロディールで見かけない形の建物であることだけは確かだ。
これはスターフォースに出てくるゴーデスかな?
建物の中は薄暗かったが、三階まで登ると光が差し込んでいる場所があった。
光はそれぞれ置かれている太陽系儀――じゃないな、月儀? に降り注いでいる。
天井には牛。なんで牛なのだ?
とりあえずこの場所は、カジートにとっては神聖な場所なのかもしれないが、旅人にとってはそれほど重要ではないようだ。
双月の神殿を出て、オークレストを通り過ぎ、コリント付近の赤い世界へと戻ってきたのである。
レッドリバー渓谷とは、赤い世界ヘルカーン・ランドを横断している川である。
「レッドリバー渓谷か、これまではただの川だと思っていたけど、宝が隠されていたとはなぁ」
「二番目の滝よね?」
「ん、とりあえず上流に向かい、源流から辿っていくことにしよう」
レッドリバー渓谷の源流は、オークレストへ向かう旅の途中で見かけたグリーンベイル湖だった。
川はその湖から南へと蛇行している。
川は途中から岩肌で挟まれて、渓谷へと変わっていくのだ。
「ここからは川の中を進んでいくぞ」
「えー、やだなぁ」
「宝が待っているんだ、少しぐらい濡れるの我慢しろ」
「また鉄のダガーとかだったら許さないからね」
「……(。-`ω´-)」
まだ根に持っていやがった。
今回は剣の指す道じゃないからたぶん大丈夫。
それに、マオマーの装備といった具体的な目的があるし、織り手洞穴で見つけたメモにはブーツが隠されていると書いてあったから宝はあるはず。
ただ、ブーツにそれほど需要があるわけでないのが残念だが。
渓谷を進んでいくと、最初の滝へ到着。
「まさか飛び降りるんじゃないでしょうね?」
「大丈夫、下は滝つぼになっていて安全に飛び降りれる」
最初の滝を飛び降りて、さらに川を下っていくのだ。
源流の頃は穏やかだったのに、ここらは流れが急になっているのが不思議だね。
そして二番目の滝へ到着。
メモの内容が正しければ、この滝の下に宝があるはずだ。
滝の下を探してみると、確かに箱が置かれていたりする。
「ほらみろ、宝はあったじゃないか」
「箱はあったわね。中身に保障は無いのでしょ?」
「そんなことはないぞ、鍵を開けたらマオマー・ブーツとやらが入っていた」
「あたし別に要らないんだけど」
緑娘の言うように、確かにブーツは要らない。
それでも宝と聞いて集めたくなるのが、トレジャーハンターってもんだぜ。
箱の中には、他に鍵とメモが入っていた。
織り手洞穴で見つけたものと同じ形式だな。
メモの内容はこんな感じ。
「リバーホールド?」
「エルスウェア北の端にある町だ」
「次はその町に行く必要があるってことだな」
メモには次の鎧は、リバーホールドに住んでいるオークの野盗が自宅に保管しているらしい。
なんだかどろぼうさんの方向へ進んでいるみたいだが、相手も野盗だから気にしなくてもいいか。
というわけで、次はリバーホールドの町へと向かうことになったのだ。
ハンターギルドの仕事でキングスウォークのキャラバン宿にも行かないといけないので、この際丁度いいかもしれない。
マオマーの秘宝を求めて、続く――
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