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貧民の救済 ~一文無しは鞭打ちの刑?~

 
 盗賊ギルドに潜入して、グレイ・フォックスを探る調査中である。
 グラアシアの家から、主無き盗品を作り出してオンガーに買い取ってもらったところ、アーマンドに会うよう言われたのだ。
 アーマンドは夜しか港湾地域に姿を見せない。
 そこで、夜まで時間を潰して待ったのだ。
 

「その盗賊ギルドの長老ってどんな人なのかしら?」
「えっと、あそこに立っている人。でも二人で居るのを見られたら怪しまれるかも知れないから、遠目に見るだけにしといね」
「魔術師ギルドのアークメイジを知らない長老ってのも、あまり情報通ってわけじゃなさそうだけど」
「大したことの無いギルドなら、御しやすいだろうなぁ」
「乗っ取るの?」
「いや、グレイ・フォックスを逮捕できたらそれでいいと思ってる」
「そうね、それじゃあ行ってらっしゃい」
 
 そして緑娘ソニアと別れて、アーマンドに会いに行った。
 緑娘の言うとおり、アークメイジが盗賊ギルドに入りたいと言ってきたのに怪しまないのだろうか?
 それとも全てを知った上で、利用できるところは利用してやれと考えているのだろうか?
 
「お、やってきたな。グレイ・フォックスから、ある問題を解決するように頼まれた。そいつをお前に任せてみよう」
「任されてみよう」
「ヒエロニムス・レックスが港湾の全住民から税を徴収したのだ! お前の任務は、その税金の奪還だ。やってみるか?」
「この国にも一応税制があったのな――じゃなくて、もちろんやりますっとぉ!」
「よし、税金の保管場所を突き止め、俺の所に持ち帰れ。さらに税金を住民に返すため、納税記録も必要だ」
 

 まぁそんなわけで、衛兵の隊長相手にどろぼうさんをやることになっちゃった。
 レックス隊長、もう少しの辛抱だ。俺がグレイ・フォックスを逮捕してやるから、そのための礎となれ、アーメン(。-`ω´-)
 

 さて、話ではレックス隊長の部屋は、帝都南監視塔にあるそうだ。
 それがここだ、偉く高い建物だな。中央の塔はもっと高いけどね。
 ここに潜入するわけだが……
 

 中に入った途端、俺に注目の視線が集まる。
 そりゃあこれだけ明るいと、入ったことがばればれだよな。
 そして一階に入っただけでは何も言われなかったが、そのまま二階に行くと怒られてしまった。
 
 さて、これをどう見つからずにレックス隊長の部屋まで行くか?
 
 ………
 ……
 …
 
 ジ・スカール先輩作戦だ!(`・ω・´)ピコーン!
 

 まさか魔術師ギルドで身に付けた技能が、盗賊の仕事で役に立つとはな。
 そういえば開錠の魔法もあったっけ?
 だめだよ、魔法を悪用したら。謎の人物に怒られちゃうよ(謎)
 
 そんなわけで、透明化してから再挑戦だ。
 

 うん、誰も気がついていないね。
 
 しかし帝都南監視塔に盗みに入るアークメイジ、世も末だな……(。-`ω´-)
 

 そのまま誰にも気づかれることもなく、最上階にあるレックス隊長の部屋に到着した。
 ここで税金と帳簿を探し出すのだ。
 えーと、前回のどろぼうさんで学習したこと。そういった帳簿や日記が入っているのは、書見台みたいな場所だ。
 

 というわけで、あっさりと見つかりましたとさ。
 侵入するまでが大変で、侵入してしまえばあとは楽な仕事って感じだね。魔法ってのはすごいな。
 ちなみにここに入っている53Gが税収かな?
 53Gも収めるのが大変な港湾地区の住民。53Gの税金を取り返せと必死になる盗賊ギルド。
 
 小さい……(。-`ω´-)
 
 規模が小さすぎるぞ!
 
 私の所持金は53万Gだぞ!(10万8724Gです)
 
 
 こほん。
 
 
 まぁこれでギルドに対して信頼を得られるのならこれでよい。
 闘技場でも、最初は50Gのために命をかけなければならないのだ。
 50Gとは大きな額なんだよ。山賊の装備が高く売れすぎるだけ……
 
「やあこんばんは! いつの間に入ってきたのだね?」
「びっくりした!」
 

 要らん事考えていたら透明化の魔法が切れてしまったようで、レックス隊長に見つかってしまった。
 一階で切れて、一階で見つかってよかった。
 
「税金の徴収ご苦労様です!」
「うむ!」
 
 待てよ、これでレックス隊長が帳簿と金が無くなっているのに気がついたら、俺が怪しまれるのではないか?(。-`ω´-)
 とっととズラかろう。
 
 
 
 アーマンドの所に戻る途中、徴税記録を覗き見してみた。
 国有財産のリストを閲覧する権利は、納税義務を果たしている帝国市民にのみ帰するものらしいが、そんなのは知らんな。
 

 いろいろと突っ込み所の多いリストの様で……(。-`ω´-)
 
 まず53Gが安いなぁとは思ったが、それは大勢から徴収した総額と言うことで、一人当たりは1G~3Gと言ったところらしい。
 そんなんなら、適当に樽を漁って払えば済む話じゃないかね?
 それにヒルロッドとか言う奴、一文無しで鞭打ち済み?
 帝国では、税金を納めないと鞭打ちの刑に処されるのか……(。-`ω´-)
 それこそ樽を漁って支払えばいいのにね。
 逆に免除という人も居る。基準がガバガバだなぁ……
 一度ヒルロッドという人と、マィヴリーナ・アラノという人に会ってみる必要があるかな?
 この待遇の差は、一体何だ?
 
 

「というわけで、納税記録と53G盗ってきました」
「よくやった! グレイ・フォックスはさぞや喜ぶだろう。金はギルドが責任をもって返還する」
「すごいねぇ」
「53Gは、こんなはした金だと言いたそうだな? 額などどうでもいいのだ、やりすぎたことを警備隊に分からせれば十分だ」
「たった53Gでやりすぎ――じゃなくて、そうですね! レックス隊長は、貧民の苦しみが分からんのだと思います。1Gとか樽を漁れ――っとぉ何でもないよ、何でもない」
「よし、お前を追い剥ぎに昇進させてやる」
「嫌じゃ……(。-`ω´-)」
 
 53Gで喜ぶギルドマスターに、53Gの徴収でやりすぎだと思う長老。
 そして人を追い剥ぎ呼ばわりするギルド、いや、確かに俺の財産の殆どは、山賊や野盗から追い剥ぎした装備を売ったものだから、あながち間違いではないのだけどね……
 でもなんか嫌になってきた、盗賊ギルド……
 グレイ・フォックスを逮捕するまでの我慢だ。
 
 
 ………
 ……
 …
 
 

「お疲れ様」
「なんかもうやだ。アーマンドの奴、俺を昇格してスリから追い剥ぎにしやがった」
「間違っては無いでしょ?」
「しかもまだグレイ・フォックスには会えないし、またさらに盗んで売ってを続けろと言ってきた」
「グラアシアの家にまた行けばいいじゃないの」
「まぁそうなんだけどさぁ……」
 
 すでにくじけそうになっている俺であった。
 
 
黒馬新聞
 
 
 
 
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