厳しい答え ~カルセルモの石版、そして脱出作戦~
カルセルモの研究所の探索は続く。
ファルメル語についての何かがあれば良いのだが、いったい何を持ち帰ればよいものやら。
何か辞書みたいなものでもカルセルモが書き上げていたら簡単なんだけどな。
ファルメル語辞典……
無いものかな?
そして奥の部屋で、ついにファルメル語に関する物を見つけ出すことができた。
カルセルモの石版――
ファルメルの言葉と我々の使っている言葉が書かれているようだ。
やはりカルセルモはファルメル語の翻訳に成功していたんだな。
よし、その研究成果を盗んでやれw
……と言っても、こんなでかい石版を運ぶなんて無理だ。
何か写し取る物があれば……
とりあえず隣の部屋を物色してみることにする。
そこも研究室の一つのようで、数々のドゥーマーの遺物、そして机の上にはそれらの情報を記すための紙と木炭が置かれている。
紙と木炭?
これだ。
これを使って石版に書いていることをそのまま書き写せば――
カキカキ……
え~と……
めんどくせぇ!ヽ(`Д´)ノ
紙にこすり付けて写し取ってやれ!
この石版の写しみたいなのがあれば、エンシルも翻訳できるだろう。
こんなもんか?
……と写し取っていたら、なにやら入り口の方から声がしてきた。
アクイリウス「――盗賊が居たとしても、そいつは生きてこの塔から出られないだろう」
アイカンター「叔父と話をつける。行け、ここを上から下までくまなく捜せ!」
うむ……
どうやら忍び込んだことに気が付かれたみたいだぞ?
やはりプロペラで巡回兵をやってしまったのは失敗だったかな。
あれで警戒されてしまったみたいだ。
脱出する方法を考えるか。
とりあえずここに居たら、そのうち見つかると思うので――
とうっ。
全員が行動を開始した後に、出口に向かって行く事にする。
……が、しかし、通路も見張られているのだった……
アイカンターとかいうカルセルモの甥らしき人物は、見回りに行かないようだ。
ビデオレンタルナイス……
…デ…レ………ナイ…
出れない(;´Д`)
もたもたしていたら、一人だけだが衛兵まで戻ってきてしまった。
こちらの存在には気づかれていないが、いつまでこうしていれば……
そうだ!
囮作戦だ!
そっと矢を放つと、少し離れたところに矢がぶつかり、「カツン!」と甲高い音を立てた。
アイカンター「誰か居るのか?!」
衛兵と共に飛び出す研究員。
入れ違いに外に飛び出す俺。
はっは、サラバだ諸君!
後は巡回している市警隊に見つからないように引き返すだけだ。
研究室、博物館と通り抜け、外を目指す。
ドキドキ……
危なっかしい所もあったが、こうして俺は、ファルメル語が書かれたカルセルモの石版の写しを、見事持ち帰ったのであった。
さてと、このままウィンターホールドのエンシルの所に戻るとするか。
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