響き渡る声明 ~前編・下水道から潜入せよ~
ゴールデングロウ農園。
そこはアリンゴスというウッドエルフが所有している養蜂場。
盗賊ギルドを閉め出した見せしめに、金庫を空にして蜂の巣を3つ燃やすのが今回の仕事だ。
農場は、リフテンの東部にある湖の中央に浮かんだ島にある。
入り口は、南部から延びている橋から進んだ所にあるようだな。
しかし農場の入り口は堅く閉じられている。
まぁ、正面から突入するつもりは全然無い。
見張りもしっかり居るし、傭兵の数も多いと聞いているしな。
レイジィ「う~ん、これは無理だな」
シャヴァーリ「かなり警戒しているようね」
というか、見つかったw
見知らぬものが近寄るだけでこの荒れ様か。
盗賊ギルドを閉め出した自覚があるのか、かなり警戒しているみたいだな……
一旦仕切りなおして、水中から島をぐるりと回ってみる。
俺はアルゴニアン、水の中は全然平気なものだ。
島は水面から少し高くなっていて、容易に上陸できそうにない。
それに上陸できそうな所には、しっかりと見張りを立てているな。
強盗するなら強行突破もありだが……
やはり島の北西部にあるという古い下水道トンネルから潜入するのが良いみたいだな。
島の北西部には、ヴェックスの言うとおり下水道の入り口があった。
ここから内部に潜入することにしよう。
下水道の中はスキーヴァーが居るぐらいで、傭兵は全然居ないようだ。
これなら問題無く島に入り込めそうだな。
途中、トリップワイヤーが張ってあるところがあった。
このまま突っ込むと罠が発動する仕掛けだ。
前方にはスキーヴァーがたくさん居る。
グダグダにならないよう、先にワイヤーを切っておくことにする。
火炎の罠か!
床は油が流れているようで、スキーヴァーを焼き尽くしながら炎はこちらへと向かってくる。
レイジィ「マズい、ここの足元も油だらけだ!」
シャヴァーリ「一旦下がりましょう」
間一髪、ボンヤリしていたら俺達まで焼かれるところだった。
それでもスキーヴァーの群れは一掃されたみたいだ。
邪魔者も居なくなったし、さっさと下水道を抜けてしまおう。
………
……
…
出たところは、農場にある建物の裏だった。
ここがアリンゴスの屋敷ということだろうな。
よし、先に金庫の方を狙うか。
続く――
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