久々に帰るスカイリムの大地
ネロス「おい、ハートストーンの実験が難航している」
ラムリーザ「左様でごじゃるか?」
ネロス「ブライアハートの事は知っているか?」
ラムリーザ「何度か戦ってきたけど、なんぞ?」
ネロス「彼らは自分達の心臓を除去し、代わりに大型のブライアの種を埋め込む。命の火を自然の力に直接繋げる事ができるのだ」
ラムリーザ「あー、その儀式、見たことあるわ」
ネロス「彼らの1人を調べてみてほしい。可能な限り詳しくな」
ラムリーザ「やなこった」
うわっ
ネロス「記憶把握の呪文をかけておくので、覚え書き等はとらなくてもいい。何が重要かを判断できるとも思えないしな」
ラムリーザ「勝手に話を進めるなーっ(#^ω^)ピキピキ」
というわけで、半ば強引にフォースウォーン・ブライアハートについて調べることになってしまった。
ネロスは、ブライアハートとハートストーンの関連性を調べようとしているようだ。
しかしフォースウォーンとなると、リーチ地方にしか居ないぞ?
スカイリムに戻るしかないじゃないか。
ラムリーザ「どうする?」
リセッテ「シルスクのエルマスに、ジュニパーベリーを届けるって仕事もあるし、久しぶりに帰るのも悪くないわね」
ラムリーザ「たまには新鮮な空気を吸いたいよな」
リセッテ「ソルスセイムも北部はよかったけどね」
というわけで、数週間ぶりにスカイリムに帰ることになりました。
帰るときも、来たときと同じ「ノーザンメイデン号」が連絡船になってくれる。
船長のクジャランドに頼んで、再びスカイリムに向けて航行してもらった。
さあ、この澱んだ空ともしばらくお別れだ。
………
……
…
ウィンドヘルム――
ストームクロークの最後の拠点。
もう、ここしか残されていないわけだが、俺の居ない間にどうなっていることやら。
うむ、いい空気だ。
スカイリムのこういう所は好きだな。
浅瀬にたたずむ「何てこった、今すぐ何か食わないと……、一週間乗り切れるか分からないぞ」
ウィンドヘルムに到着して早々、一人のアルゴニアンが話しかけてきた。
彼の名前は「浅瀬にたたずむ」である。
それって名前か?
まぁ、シロディールの守護者伝には、アルゴニアンの「トビウオ師匠」とか出てきたし、気にしないことにしよう。
見た感じ、なんだか調子が悪そうだが……
リセッテ「大丈夫?」
浅瀬にたたずむ「いや、ちとまずい。鱗が体に食い込んでくるような気分だ。この老いぼれを助けてはくれないか?」
リセッテ「どうすればいいのかしら……」
浅瀬にたたずむ「グニシス・コーナークラブの中に再蒸留したスクゥーマを隠していると、船乗りが話しているのを耳にした。それを味わってみたい」
ラムリーザ「死ね。氏ねじゃなくて、死ね」
リセッテ「ちょっといきなり何よw」
スクゥーマ中毒者に人権は無い!( ゚д゚ )
リセッテは助けてあげたそうにしているが……
どうせ報酬目当てだろ?
波止場には、もう一人アルゴニアンが居た。
いや、彼らだけではない。働かされているのはアルゴニアンばかりだ。
彼の名前は「湿地帯の斥候」である。
それって名前か?
まぁ、シロディールの以下同文。
彼は、使い捨てにされる事には慣れているが、シャッター・シールドの要求は限度を知らないとぼやいている。
トールビョルンという者が金に執着しすぎているので、ちょっと懲らしめてやりたいというのだ。
アルゴニアンの労働者は、ノルドの労働者の10分の1の価値しかないと侮辱したことが癇に障ったようだ。
俺は奴隷じゃないとか言っているが、君達はノルドのノルド至上主義を知らんだろう?
奴隷だと差別されているのさ……
ハイエルフはどうなんだって?
エルフ至上主義?
知らん、詳しい話はオンドルマールのおっさんにでも聞いてくれ(^ω^)
しかしまぁ、そういう話なら乗ってやろう。
というわけで、スカイリムに戻って早々、人助けをすることになったのである。
人……?
まぁ、アルゴニアンも人と言えるのだろうか?
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