大地の岩
ミラーク「ここでお前は取り戻す……」
ラムリーザ「ここは彼の祠……」
リセッテ「はい?」
ブラルサ「彼の言葉を伝える事ができる……」
ラムリーザ「世界は見ることになる……」
リセッテ「何をやってるのかしら?」
ミラーク「己から遠く離れ……」
レドランの衛兵「世界に終わりが来るということを……」
ブラルサ「ここで我々は苦役する」
リアーンズ「世界は聞くことになる……」
ラムリーザ「我々は夜、取り戻す……」
リセッテ「あなた! やめなさい!!」
はっ?!
何?
――何?!
俺、何か変な事やってた?
~~~
翌朝、俺達はまずは船から見えた石柱を調べてみることにした。
ここはソルスセイム。
スカイリムの北東に位置する、モローウィンドの島だ。
ここは、朝が来ても辺りはうすぼんやりしている。
すべては、あの火山から吹き出ている灰のせいだ。
このレイヴンロックの街にも、至る所に灰が降り積もっている。
嫌なところだ。
そして石柱。
緑色の不思議な光を放っている。
大地の岩と呼ばれているそうだ。
何の為にあるのかは、全然分からないが……
俺は、この石柱に触ってみた所までは覚えているのだが、その後がボンヤリしている。
気が付いたら、手にハンマーを持って、リセッテと向き合っていた。
ラムリーザ「なんか俺、変な事してた?」
リセッテ「また何か変なのが取り憑いたのかと思ったけど、今回は少し様子がおかしかったわ……」
ラムリーザ「みんなブツブツ言いながら、石柱の周りで作業しているな……」
リセッテ「気味悪いわ、行きましょう」
この石柱は危険な香りがする。
周囲で働いている人たちは、無気力な感じでブツブツつぶやきながら、ある者は石を運び、ある者は石柱を削っている。
なんだかよくわからないが、そっとしておこう。
石柱のあった所から東の方角に、小さな島がある。
灰に汚れた身体を流すというのも兼ねて、ちょっと向かってみることにしよう。
この島は、何かのアジトにでもなっているのか、旗が掲げられている。
しかし、もうボロボロで、長い間放置されていたようだ。
何か無いものか? と小島のてっぺんを目指してみたところ……
地面から変な虫が湧き出してきた!
なんだこいつらは?!
シャウラス、じゃないな!
おい「わんわんお」、なんとかしろ!
ミーコ「わんっ! わんっ!」
ええい、鬱陶しい!
まとわり付くな!
俺と「わんわんお」のコンビで虫と格闘すること数分――
変な虫は全て駆除することができた。
やれやれ……
リセッテ「この山賊も、虫にやられたのかしらね」
ラムリーザ「便所コオロギみたいなやっちゃな」
リセッテ「モローウィンド、あまり良い印象無いわねぇ……」
ラムリーザ「ああ、今のところはな」
ここからどこに向かえばいいものやら分からない。
ソルスセイムの聖堂という所に何かがあるようだが、それがどこにあるのかわからない。