マルーアの体裁、ネラカーの杖
クラルダー「うむ、いろいろと手助けしてくれたようだな。」
ラムリーザ「これで認めてくれますか?」
クラルダー「お前はアークメイジだからそれだけで従士に認めてやってもよかったのだが、大学関係者のサルモールの男がお前に仕事させろと言ってきたからな」
ラムリーザ「……叔父さん、こんな所まで手を回して(。-`ω´-)」
クラルダー「それでは首長の権限において、お前をウィンターホールドの従士に任命する。おめでとう」
ラムリーザ「……なんか叔父さんに認められているような錯覚が……」
クラルダー「役職を示す記章となるよう、この武器を授けよう」
リセッテ「それでまた武器を向けるのね……」
ありがたき幸せ覚悟しろ!
リセッテ「ほらもう……(´-ω-`)」
ネラカー「じゃ、俺は宿に帰るか」
ジェイザルゴ「ジェイザルゴも大学に戻って修行を再開しよう」
やれやれ、これで俺にも平穏が戻るか。
堅苦しい大学になってしまったけどな……
まさか戻ってくるとは予測していなかった!
とりあえず自分も大学へ――
――と思って首長の屋敷を出ようとしたら、マルーアに呼び止められてしまった。
マルーア「実は大学の連中なんて誰も知らないんだ。ダンマーだからって、みんな勝手にそう思っているらしい」
ラムリーザ「だからなんだ?」
マルーア「できたら、このまま体裁を保つ手伝いをしてくれないか?」
ふむ……(。-`ω´-)
マルーアは大学の関係者じゃないが、首長たちはそうだと思い込んでいるらしい。
それで、できればそう思い込ませたままで居たいというのか。
なんなら大学入れてやろうか?
俺はアークメイジなんだぞ――、と思ったけど、また勝手なことやったら怒られるからやめとこ(´・ω・`)
マルーア「フローズン・ハースにあるネラカーの部屋に魔導師の杖があるんだ」
ラムリーザ「大学の連中知っとるやん、ネラカーはあれでも大学の一員だぞw」
マルーア「そ、それは……」
ラムリーザ「それに俺は、アークメイジなんだけどー。なんなら大学に入れてやろーか?(権利剥奪中だけどw)」
マルーア「と、とにかく、本当に大学にコネがあるのか首長が疑い出した時に、あの杖を持っていれば何かと役に立ちそうだからね」
ラムリーザ「はいはい、もらってきますよ」
マルーア「ありがとう、待っているぞ」
やれやれ、しかたねーな。
なんなら、この「エクスプロージョンの杖」をやろうか?
これもネラカーにもらったものなんだぞ。
とりあえず再びネラカーの元へ――
ネラカー「また来たか。アンカノのおっさんが居るかぎり、大学には戻らないぞ」
ラムリーザ「いや、お前に用があるのはリセッテだ」
リセッテ「ちょっと何故よw」
ラムリーザ「いいから話してなってw」
リセッテ「もぅ……。えっと、ネラカーさんは、ラムリーザと昔から仲が良いのね?」
ネラカー「不本意なことだがなw」
よし、この隙にゴソゴソと……
これかな?
杖というか槍というか……
ネラカーはあれでも優秀な付与師だからな。
魔導師の杖の一本や二本、自作するのもそう難しいものではないんだ。
ラムリーザ「ネラっちゃん、これもらうよw」
ネラカー「あっ、いつの間に取った!」
ラムリーザ「立派な杖じゃないか、流石だな」
ネラカー「別にそれほど必要なものでもないけどな」
そうか、なら頂くとするか。
ではさらば、とうっ
ネラカー「何がやりたいのだ、あいつは?」
リセッテ「さぁ……、ね」
………
……
…
さてと、ネラカーにもらった――、というか奪った杖をマルーアに届けて、と。
マルーア「こいつは役に立ちそうだ。それじゃ、お偉いさん達にゴマをするコツをいくつか教えてやるよ」
それはご苦労なことだ。
アンカノ叔父さんにゴマをすってみるか。
無駄なこったろうけどな(;´Д`)
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