ドーンガード編35 ~闇につつまれた地~
アーリエルの弓を求めて進む一行。
最奥聖域に通じている洞窟は、これまで体験した洞窟よりもずっと暗い場所であった。
紫の光を発する植物のようなものが、辺りをほんのわずかだけ照らしている程度だ。
カメノテみたい。
しかしこの光輝く植物は――
――近寄ると筒の中に引っ込んでしまうのだ。
そうなると、辺りは完全な闇に閉ざされてしまう。
いや、この洞窟暗すぎるって……
ここまで真っ暗になる洞窟は初めてだ。
今までの洞窟は、なんらかの光源があったということだろうな。
しかしここの光源は、光る謎の植物で、近寄ると引っ込んでしまうのだ……
ランタンを持つリセッテの傍でもこの程度だ。
ラムリーザ「リセッテ先頭歩く?」
リセッテ「え? 私が?」
ラムリーザ「まぁ止めとこう」
どこかの世界には「レディファースト」という言葉があるそうだが……
まあよい。
ここはこれを使うしかないな。
ずっと荷物になっていた「灯明の杖」でも使おう。
うおっ、シンディングが傍に居たのか(。-`ω´-)
驚かせるんじゃないっ!
だが「灯明の杖」の明かりは周囲を十分照らし、これでようやく先に進むことができるようになった。
こんな感じに周囲を照らしながら進む。
………
……
…
しばく進むと、突然光の中にファルメルが姿を現した。
マズい……
向こうは目がないからこの光は感じていないのだろうが、恐らく音でこちらの場所を突き止めているのだろう。
「わんわんお」辺りの気配を感じ取って、射抜こうとしているのか?
しかし、音を立てずに移動すれば、有利な展開に持ち込める。
柵を乗り越えてコソコソと暗殺っぽくw
って、背後にもファルメル居たのかよ(;´Д`)
これは、見えないもの同士の戦いだな……
カタカタカタ……
カタカタカタ……
この音は――
――傍に居るよな……(。-`ω´-)
この状況でどうしろと言うのだ?
見つかる前に焼き殺すことにした(^ω^)
遠くでは、ドカーンドカーン魔法を撃ち合う音が響く。
セラーナがやりあってるようですねー。
閃光がきらめく一瞬だけ姿が現れてるんだよね。
そっか、吸血鬼は暗視が効くんだってな。
セラーナ、ここは君に任せるよ(^ω^)
洞窟の中には、光り輝く岩も存在していた。
足元の植物も、ほのかに紫色に輝いている。
なんともまぁ、神秘的な場所ですこと。
ブラックリーチを思い出させる光景ですね。
おや?
気が付くと「わんわんお」以外行方不明になってるぞ?
みんな無事かー?
今回入手したもの
143G
ガーネット(上質)
極大魂石
鋼玉のインゴット
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