ドーンガード編23 ~ヴォルキハル城中庭にて~
セラーナ「中庭にたどりつきましてよ」
ラムリーザ「昼だというのに薄暗いな」
セラーナ「ああ、なんて事かしら……」
ヴォルキハル城の地下通路を抜けて中庭にたどり着いたは良いが、見た感じ荒らされているような……
そして何世紀もの間、誰も足を踏み入れてなかったようにも見える。
セラーナは、以前ここから城の大広間に通じていたというが、どうやら父に封印されたようで使えないと言う。
確かに門らしきところが破壊されているな。
庭園もすっかりこのザマだ……
セラーナ「お待ちになって!」
ラムリーザ「なんぞ」
セラーナ「ここの月時計は何かおかしいですわ。クレストがいくつかなくなっていますし、時計自体も傾いてますのよ」
リセッテ「……で、何がやりたいのかしら?」
ラムリーザ「なんとなく(。-`ω´-)」
月時計がおかしいというなら、調べてみますか。
無くなったクレストも探してみないとな。
適当に庭を散策していると、草陰に満月のクレストが落ちていた。
これを――
――前後の月齢から判断して正しい場所に――
――はめ込む、と。
何も起きないw
リセッテ「まだ無くなっているものがあるみたいよ」
ラムリーザ「全部はめないとダメか、宝探しだな」
残りのクレストも探すか。
ミーコ「わんわんっ!」
ラムリーザ「ここ掘れわんわんか?」
お、えらいぞ「わんわんお」
半月のクレストか。
そして、少し離れた場所に、三日月のクレストもあった。
これで外れていたクレストを全て集めたみたいだな。
全てはめ込むと、何かか起きるのか?
はめ込んだとたんに、地面からゴロゴロ音がして、月時計に異変が置き始めた。
地面が沈み、針が回転し――
――地下への入口が姿を現した!
セラーナ「賢明ですわね、お母様。とても賢明ですわ」
ラムリーザ「懸命にクレスト探したしな」
リセッテ「ケンメイ違いよ」
セラーナ「このトンネルには入った事がありませんけど、中庭の下を通って塔の廃墟に通じている事は賭けてもよくてよ」
そうか!
それでは突入だーっ!
リセッテ「違うでしょw」
セラーナ「あの人は、いつもああなのですか?」
リセッテ「気にしないでください……(´-ω-`)」
というわけで、いよいよ城に乗り込む時が来たぞっと。
続く――
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