ウィンドヘルムにて1 ~氷の上の血~
ウィンドヘルム――
ウルフリックの住む、ストームクロークの本拠地。
元々帝国軍だった時は、ここに近づくのだけで命懸けだった……
しかし今は俺は中立な立場を取っているはずだ。
反抗してきたら、テュリウス将軍に報告して、リーチ奪還作戦に参加することにしよう。
そして完全にストームクロークの息の根を止めるのだ。
――となったのも、北へ向かう旅の途中、ウィンドヘルム付近で日が暮れてしまったのだ。
ということで、今夜はここで休むことにした。
どうでもいいけど、正面の建物、悪魔が棲んでいるんじゃないかね?
翌朝。
なんか外が騒がしい。
殺人事件だ
なんともまぁ、酷い有様で……
衛兵の話では、キャンドルハース・ホールのスザンナという娘が犠牲者になったらしい。
しかもこれは初めてではない。
3人目だと言う……
手口はいつも同じで、夜に若い娘が殺されて、死体が切り裂かれるというのだが……(。-`ω´-)
野蛮なこった
衛兵「ドラゴンボーン、もし本当に内戦に中立な立場を取るというのなら、手を貸してもらいたい」
ラムリーザ「まぁいいか、中立ということを示す機会になるかもしれん」
リセッテ「こんな酷い事、絶対に許せないわ、調べましょうよ」
とりあえず、周りに集まっていた目撃者に聞いてみたものの、役に立つ目撃情報とは言えなかった。
「誰かが走り去った」
わかったことはそれだけだ。
そこで、本格的に調べるために、執政のヨルレイフに話を通しておくことになった。
ヨルレイフは、元首長らと食事中でした。
メイビンのオバタリアンより、ライラの気ままなおばちゃんの方が絶対良いと思うんだけどなーあっ!
おっと、用事があるのは執政のヨルレイフでした。
ヨルレイフは、調べてくれるのならば大歓迎だと言う。
いよいよ中立な立場だ、ウィンドヘルムの為に働いている。
遺体は既に、ヘルグリッドによって、埋葬のため死者の間に運ばれた後であった。
リセッテ「遺体に不審な点はありましたか?」
ヘルグリッド「変わっている点といえば、切り口の形だけだね」
切り口は、古代ノルドが死者をミイラにする時に使っていた、曲線状の刃で付けられていたと言う。
ウィンドヘルムでそんなものを持っているのは、埋葬業をしているヘルグリッドぐらいしか居ないはずだと。
ラムリーザ「つまり、犯人はお前だっ!m9(`・ω・´)ビシッ!」
リセッテ「ちょっとww」
ヘルグリッド「死体の埋葬に忙しくて、死人を増やす余裕なんてないよ。それに自分が犯人なら、切り口について教えるわけないだろ?」
リセッテ「その通りです、このバカシェオゴラスの信徒が失礼なこと言ってすみません」
ラムリーザ「…………(。-`ω´-)」
ヘルグリッド「さて、もう遺体の所に戻らなきゃ」
ならば犯人は誰だよ?
殺人事件の真相を解くというのは、マルカルス思い出して嫌になるな……
ここでも同じような結果になったら、リーチ奪還に参加じゃあ!
さて、どうしたものか――
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