ドーンガード編12 ~ふすろだ~
ガンマー「一般市民になりすましている吸血鬼の居場所が判明した」
ラムリーザ「吸血鬼もあの手この手で侵略してきますなー」
ガンマー「そいつを始末して欲しいが、行動は隠密にな。司法側はこの危険に気がついていないため、見られたら罪人扱いだ」
リセッテ「…………」
……要するに、暗殺しろですか?
俺、闇の一党じゃないのですが……(。-`ω´-)
それにこの強盗集団を率いて暗殺など無理なような、なんかヤバそうな仕事。
さて、どうしたものか。
吸血鬼は、ドラゴンブリッジで一般市民に成り済ましているようだ。
ドラゴンブリッジか、リセッテと冒険に出た最初の村だな。
初心に帰れってか?
リセッテ「どうするの?」
ラムリーザ「ドラゴンブリッジか、ここが使えそうだな」
リセッテ「…………」
さて、どいつが吸血鬼か?
宿の中に居た。
さてと――
ラムリーザ「ボソボソ(なんとか連れ出すんだ)」
リセッテ「ボソボソ(慎重にね)」
ラムリーザ「おとなしくついて来ないと、後悔することになるぞ!」
巡礼者「脅迫は無駄だ、隙は見せない。変な真似をしたら、後悔することになるぞ」
リセッテ「やれやれ……(´-ω-`)」
ラムリーザ「貴様、巡礼者などでは無いな?」
巡礼者「どういうことだ? 何が言いたいのか分からないが、とにかく不愉快だ!」
リセッテ「こほん、あなたは巡礼者とお見受け致しましたが?」
巡礼者「いかにも」
リセッテ「次の巡礼はどの祠で? 私も同行させて頂きたいと思っています」
巡礼者「祠? え~と、全部回るつもりだ。そう、巡礼なんだ。スカイリムの全ての神の、全ての祠を巡る旅だ」
ラムリーザ「8箇所か? 9箇所か?」
リセッテ「こほん! それではここから一番近い祠までご一緒しませんか?」
巡礼者「そ、そうだな。今は付き合ってやるよ。案内してもらおうか、その祠に」
リセッテ「ボソボソ(っとにも~、これでいのね?)」
ラムリーザ「ボソボソ(ドラゴンブリッジへ……)」
さて、即席で思いついた作戦実行だ。
ラムリーザ「あそこに祠が見えるだろう?」
巡礼者「どこだ?」
ラムリーザ「ほら、もっとこっちに来てみな」
リセッテ「あっちの方角に、ディベラの祠があるのよ」
巡礼者「な、なるほど……」
コソコソ
1、2、3――
フゥス、ロ、ダ━o(`・д・´)ノ━ッ!!
アーンゲール「違う」
ウラッグ「違う」
……久々に聞こえた幻聴(。-`ω´-)
うわああぁぁ……
ぁぁぁぁぁ……
ぁぁぁ……
……ゲフッ
リセッテ「……やったね」
ラムリーザ「風に吹かれて落ちていったよ」
衛兵「申し訳ないが、その……、叫ぶのをやめてもらえないか? みんなが不安になる」
ラムリーザ「ひゃっ、ひゃいっ! もう二度とやらなかった!」
衛兵「そうか、ならいいんだ。何が起きようとも、衛兵隊はお前のしてくれた事に感謝し続けるだろう」
リセッテ「……びっくりしたわ……」
ラムリーザ「はぁ、はぁ……、驚かせやがって……」
リセッテ「吸血鬼は退治したし、帰りましょう」
~ Mission Complete ~
前の話へ/目次に戻る/次の話へ