ホワイトランにて2 ~ギルダーグリーンとネトルベイン~
ホワイトランの中央広場には、大きな枯れ木がある。
それはギルダーグリーン。
ホワイトラン創始期に苗木が植えられたと言う。
秘密の森のエルダーグリームの切り株がそれだ。
だが今では枯れている――、ように見えるが、キナレスの司祭ダニカの話では、眠っているだけだと。
ダニカ「親木の樹液があれば、その子供を目覚めさせられると思うのです」
リセッテ「親木というのが、エルダーグリームというわけね」
ラムリーザ「その樹液が欲しいわけだな」
ダニカ「でもエルダーグリームにたどり着けても、傷つけて樹液を取ることはできません」
ラムリーザ「では、どうしろと言うのだ」
ダニカ「オーファンロックと呼ばれるハグレイヴンの巣にある『ネトルベイン』が必要なのです」
リセッテ「それを取ってくればいいのね」
ホワイトラン中央広場に枯れ木があるのは、ちょっと風景的に残念だよな。
それが蘇るというのなら、手助けしてあげてもいいものだ。
リセッテ「あ、そうそう。これがモーサル首長イドグロッドから託かっていた手紙です」
ダニカ「ジョリックの姉妹?かわいそうな子よ。どうもありがとう、手間賃よ」
リセッテ「いえいえ、どういたしまして」
なんだ?
リセッテがいつの間にか仕事を受けていたみたいだ。
ラムリーザ「今のは、なんぞ?」
リセッテ「あなたがかくれんぼしていた間に首長から託かっていたの」
ラムリーザ「左様でごじゃるか……」
まあよい。
オーファンロックという所に向かいましょう。
オーファンロックはヘルゲンからちょっと東に行った所にあるらしい。
………
……
…
ドカーン!
む? ファイアボール?
ハグレイヴンか?
高台から撃ち込んで来てら……
俺は隠れながら侵入しているが、「わんわんお」とかが見つかったか?
なんかものすごい勢いで高台目指して駆け出したが!
勝手に始めてら(^ω^)
ハグレイブンと魔女共がその辺に屯しているみたいだ。
シンディングの姿も見えなくなった。
どこか他所の魔女にでも突っ込んでいったか?
そいつは荷が重かろう!
ハグレイブンだけは、「わんわんお」の隙間から狙撃してやった。
魔女と仲良く遊んでな。
俺はその間、「寝取るなんとか」を探すから。
司祭もハグレイヴンが持っているとか言ってたしな。
あった。
このナイフのようなものが多分そうだろう。
よし、目的の物は見つかったので、ホワイトランに帰るぞ。
…………