ハーフムーン工場で一休み……いや一仕事

 
 さてと、ロストバレー要塞や、モス・マザー洞窟で時間を食ったため、そろそろ夕闇が迫ってきていた。

 夕日に誓え!
 寝泊りできる所が見つからなければ、野宿だなぁ
 
 
 幸い、少し進んだところに、ちょっとした工場があった。

 ハーフムーン工場
 丁度いい、今夜はここに泊めてもらおう。
 
 
ハート「仕事ですか? 木材を割って持ってきてください」

ラムリーザ「それはもちろんだが、今夜泊めてほしいのだが」
ハート「そうね、仕事次第ですねぇ……」
 
 ここハーフムーン工場では、ファルクリース周辺の要塞相手に、木材の商売をしているようだ。
 以前はヘルゲンにも供給していたが、ヘルゲンはなぁ……
 戦争のせいで来客は減ったが、仕事次第で泊めてもらえることになっている。
 
 
 よ~し、やってやろうじゃないか。
 ここで一つ、木材の加工について説明してやろう。
 リセッテもエリクもこういう事は知らないだろうしな。
 

 ホワイトランの薪割り職人なめんな!
 
 こうして、丸太をセットするんだ。
 水車を利用した木材加工所はいろんなところにある。
 リバーウッドにもあったし、現実の地であるモーサルでも見かけたな。
 丸太のままでも使えるが、材木にするにはこの装置を使うのだ。
 
 丸太の準備が出来たら、あとは水車の力を利用して丸太を割っていくのだ。

 こんな具合にな。
 
 ゴリゴリゴリとのこぎりで真っ二つさ。
 おい「わんわんお」、のこぎり危ないからチョロチョロするなよ。
 

 ゴトンゴトン
 こうして丸太を材木に加工していくのだ。
 
ラムリーザ「どやっ」
リセッテ「あなたがやったことは最初に丸太をセットしただけね」
ラムリーザ「それを言ったらおしまいだ(。-`ω´-)」
ミーコ「わんっ」
 
 
 あと、木材の種類には薪といものがある。

 これが俺の本職なのさ!
 
リセッテ「妙な所に生活力だけはあるのよね」
ラムリーザ「なんやそれ」
 
 
 こうして、辺りが暗くなるまで、材木作成と薪割りに従事したのさ。
 
 

ハート「ご苦労さま、ゆっくりしていってね」
ラムリーザ「……気になるな」
 
 

ハート「どうしたの? 私の顔に何かついてる?」
ラムリーザ「いや、なんでもない……」
 
 目が怪しいっての。
 まさか……、な。
 
 
 まあよい。
 
 
 とりあえずくつろげるスペースはある。
 以前、死体と一緒の小屋で過ごしたが、あそことは大違いだ。
 
エリク「最初は農作業が恋しくなるかと思ってたが、もう十分だったようだ」
ラムリーザ「冒険者が合っていると言うのは良いが」

 俺の席がねーーーーっ!
 
リセッテ「椅子取りゲームよ」
 
 知るかw
 

 もう寝る

リセッテ「食事はいらないの?」
ラムリーザ「寝ながら食う」
リセッテ「そんなのダメよ……」
ミーコ「わんっ」
ラムリーザ「離れろ! よだれ垂らすな、このおいぬ!」
 
 懐かれすぎ
 
 
 それではまた明日。
 
 
 
 




 
 
 前の話へ目次に戻る次の話へ

Posted by ラムリーザ