モス・マザー洞窟

 
リセッテ「さぁ、次はファルクリースに向かいましょう」
ラムリーザ「消臭剤か?」
ウラッグ「それはファブリーズだ」

 …………(。-`ω´-)
 

 というわけで、ロリクステッド周辺は粗方見回ったので、次はファルクリースを目指すことになりました。
 また知らない街名が出てきたが、知らないことは黙っていよう。
 

 ……… 
 ……
 …
 

???「おーい、誰か助けてくれ!」

 ファルクリースという所に向かう途中、どこからか助けを求める声がかすかに聞こえた。

 あっちの方から聞こえたな?
 
 そこには、一人の傷ついた狩人が居た。

 彼はファルクリースのヴァルドル。
 仲間と共に熊狩りをしていて、この洞窟に追い詰めたそうだが、突然現れたスプリガンに仲間を殺され、一人命辛々逃げてきたって所だ。
 怪我をしていて動くこともままならないそうだ。
 なんとか治療できないものか相談してきたのだ。
 
 そこで気がついた……
 
 俺たち旅の準備として、傷薬とか全然持ってない……(。-`ω´-)
 お気楽な軍団だなー、俺たち。
 怪我したらどうするんだよ全く……
 
 だが俺は魔導師大学のはしくれ、治癒魔法ぐらいコレットさんから学んでおる。
 
ラムリーザ「薬はないが、効果のある呪文を知っているぞ」
ヴァルドル「それは助かる、急いでくれ!」
 

 治癒の手、回復の初歩だ。
 
 ヴァルドルの傷は癒えたが、次は仲間の亡骸をそのままにしておきたくないと。
 しかし自分はスプリガンなどには歯が立たない……
 
 もののついでだ。
 
 洞窟の掃除だけでもしてやろう。
 厄介事を片付けるなんでも屋みたいになってきておるのぉ。
 

 なるほど……、やられてら……
 
 側には熊の遺骸。こいつを狩っていたのね。

 ……と、スプリガン発見!

 ひとーつ!
 
 ヴァルドルは熊の毛皮が高く売れると言っていた。
 手間賃代わりに毛皮を頂いておきますかな。
 ついでにスプリガンは「主根」というものを持っている。
 「蓮根術」は専門で無いのでよくわからんが、薬屋に売れるかもしれないので持っていく。
 スプリガンの物だ、たぶん珍しいだろう。
 

 次は熊。
 狙撃で額を撃ち抜き、毛皮二枚目入手w
 
 ヴァルドル達が襲われたのは、3匹のスプリガンと言っていた。
 つまり、あと2匹潜んでいるはずだ。
 
 しかしスプリガンはやっかいだ。
 1匹目はつっ立っていたが、基本的に木の中に隠れている。
 木の精みたいなものだからな……
 
 
 しかし俺の感覚が危険を察知する。
 正面の木に、木の精が居るように感じるのは、気のせいだろうか?

 おった!

 むっ、身を隠すか!
 やっかいなやつだ。
 
エリク「隠れたって無駄だ、見つけたぞ!」
ミーコ「わんっ! わんっ!」
 
 エリクと「わんわんお」が飛びかかっていって姿を現した所に――

 ――ふたーつ!
 なんか「わんわんお」変色してら、何か食らったか?
 
 これで残るスプリガンはあと一匹……
 
 
 どこだ?
 

 出たな!
 
 前衛が引きつけているうちに――

 ――みっつ!
 
 
 これでモス・マザー洞窟のスプリガンは片付いたわけだな。
 あとはヴァルドルが仲間をなんとかするだけだ。
 
 
~ Mission Complete ~
 
 
ミーコ「わんっ! わんっ!」
エリク「この馬鹿犬め!」
ラムリーザ「なんぞ?」
リセッテ「…………」
 

 お前ら、何喧嘩しているのだ?
 
 スプリガンは混乱の術でも使うのか?
 それとも誤爆したか?
 
 まあよい。
 
 脳筋同士、じゃれあってなw
 

 ………
 ……
 …
 

ヴァルドル「正義は行われた、というわけか。さあ、これを受け取ってくれ。大した物ではないが、大事なものだ」
 
 そういうと、彼は一本のダガーを寄越してきた。
 なんでも、狩りを始めた時に、幸運を運ぶ物だと言って、アリという仲間から頂いたものだそうだ。
 俺に使って欲しい、と。
 
 俺は弓だけで良いんだが、折角だから頂戴しておく。
 
 ヴァルドルは、仲間を葬ってからファルクリースに戻るそうだ。
 そしてぜひ寄って欲しいと。
 
 
 丁度いい、俺たちも今ファルクリースへ向かっている所なんだ。
 また後ほど出会うことになるだろう。
 
 
 
今回入手したもの
 ホラアナグマの毛皮×2
 クマの爪×2
 主根×3
 ヴァルドルの幸運のダガー

 収入金が無い……
 
 
 
 




 
 
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Posted by ラムリーザ