エピローグ2 ~この世界が好きだ、滅びて欲しくない~
俺の名前はラムリーザ、荒野の狙撃手のドラゴンボーンであるソリチュードの従士だ。
アルドゥイン討伐の功を評価してくれたということで、エリシフ首長は俺をソリチュードの従士に任命してくれた。
更に、ソリチュードの屋敷を一つ提供してくれたんだ。
テュリウス将軍が言うには、ドラゴンボーンの住む街となれば、政治的効果があるとのことらしいが、そんなことは知らん。
何はともあれ、念願のソリチュードの屋敷が手に入ったんだ。
俺の拠点が確定した(ホワイトランとかにもあるけどw)のを良いことに、エレン姉やんが訪れまくるのには閉口するがな・・(;´Д`)
まぁ、リセッテと暮らしていくには申し分ない場所だ。
リセッテ「酒場で鍛えた料理の腕を甘く見ないでね」
ラムリーザ「どうりで酒場の料理は美味かったわけだ」
リセッテ「あら、いつのまにお世辞のスキル取ったのかしらね、ふふふ」
うーん、美味そう。
親父――
俺はもうサマーセット島には戻らないかもしれないよ。
最近になってエレン姉やんも俺を認めてくれたのか、サルモールに誘ってきたりしたんだ。
でもそれは断ったよ。情勢を見れば、帝国軍に残るよりサルモールに付いた方が今のところは実質安泰ってところってのはわかる。
しかもサルモールの一員って肩書きがつけば、大手を振って堂々とサマーセット島に帰る事ができるだろう。
でもね、俺はスカイリムでリセッテと暮らしていくって決めたんだ。
そう、次の世界はリセッテと築いていくんだ。
次の世界か――
以前パーサーナックスと、次の世界について問答したことがある。
どうして世界を救いたいのか……
あの時はその場を取り繕うために、適当に都合のいいことを口にしたものだが……
今なら堂々と胸を張って言う事が出来る。
この世界が好きだ、滅びて欲しくない。
~~~
リセッテ「ねぇ、あなた。ずっと聞きたいと思っていたことがあるの」
ラムリーザ「なんでげしょ旦那」
リセッテ「旦那じゃないでしょw んとね、あんなにサルモールが身近なあなたが、どうして帝国軍に参加しようと思ったの?」
ラムリーザ「ん~、今更だから言うけど、いつもリセッテが『真の帝国人』の為に歌ってくれていたからさ」
リセッテ「ちょっと、それだけ? 私の為に……?」
ラムリーザ「そりゃあもちろん、リセッテの為に立派な帝国人になろうとしたのさ」
リセッテ「……じゃあ、もし私が『生粋のストームクローク』と言ってたら?」
ラムリーザ「おそらく、『ウルフリック万歳』だったろうな、リセッテがそう望むなら」
リセッテ「全部私中心なのねw それじゃあね――」
――あなたと一緒に世界を見て回りたいって言ったらどうするの?
そりゃあ、もちろん……