ドラゴンボーン編36 ~休戦協定へ向けて 後編~
俺の名前はラムリーザ、グレイビアードの使者。
ドラゴンの脅威が去るまで、帝国とストームクロークの間に休戦協定を結ぶための橋渡しをしている。
帝国側はテュリウス将軍に話すことで、とりあえず講和会議への出席を取り付けることができた。
問題はウルフリックだ。
敵地に乗り込むということで、ハドバルを同行させることにした。
もともとハドバルも休戦協定を呼びかけるべきと言っていたことだしな。
それとついでにネラカーにも声をかけるつもりだ。
腕の立つ魔導師を一人選べと言われたら、俺は何の迷いも無くネラカーを選ぶ。
ジェイザルゴ?
あいつは見習いだ。
ま、俺もアークメイジなどと言われているが、実質見習いなんだけどな……(。-`ω´-)
というわけで北回り、ウィンターホールド経由でウィンドヘルムに向かうことにした。
しかし、ネラカーは大学からも宿屋からも居なくなっていた――
なぜだーっヽ(`Д´)ノ
ネラカーはどこに行った?
ダグール「ネラカー? あいつならウルフリックに会うと言って、ウィンドヘルムに出かけたぞ」
なんでやねん……(;´Д`)
なさかストームクロークに入って帝国と敵対するつもりじゃないだろうな?
ハドバル「ネラカー?」
ラムリーザ「俺の昔からの友達だ。妙な奴だが、魔法の腕は確かだ」
ハドバル「昔からの友達か……、レイロフみたいな奴かな」
……まさかな。
だがなネラカー、ストームクロークに入るってことは、分かっているのか?
エレン姉やんを敵に回すってことだぞ?
………
……
…
そして再びやってきましたウィンドヘルム。
居るしw
ラムリーザ「ネラっちゃんお前こんな所で何やってんだよ(;´Д`)」
ネラカー「そりゃあもう、ラムりんが嬉しげに帝国軍やってるから、ちょっかい出してやろうと思ってさw」
ラムリーザ「おいおい、ストームクロークに付くってことは、わかってるのか?」
ネラカー「もちろん分かっているさ、だからヤメた。だがな、帝国軍も同じだぜ」
ラムリーザ「どこが同じなんだよ」
ネラカー「お前の言いたいことはサルモールの件だろ? サルモールは帝国と一時的に和平を結んでいるだけなんだぜ」
ラムリーザ「どういう意味だ?」
ネラカー「タロス崇拝の禁止の目的も、『スカイリムで内戦を起こさせて帝国を疲弊させるため』なんだ。結局サルモールは帝国を滅ぼしたいのさ。全く策士だぜ、エレンウェンは」
ラムリーザ「嘘だろ……?」
ネラカー「サルモールは最終的に帝国を滅ぼすつもりなんだ」
ハドバル「いや、そうはさせない。ストームクロークを片付けたら、次はサルモールを追い払うんだ」
ネラカー「ほらなw 和平は一時的だ」
ラムリーザ「…………」
いまさらそんなこと言われても……
エレン姉やんに「帝国でがんばる」って宣言しちゃったよ!
あ、ライラ首長に執政アヌリエル。
君達と共にリフテンを牛耳りたかったんだけどなぁ……
つーか、皿と肉、でっけーーーww
ええい、進み始めた道を引き返すことはできん。
リセッテさんの為だと思えば!
ラムリーザ「首長、お話があります」
ウルフリック「誰かと思えば、いつぞやのバルグルーフの使いではないか。何の用だ?」
ラムリーザ「グレイビアードからの伝言です。ドラゴンの脅威に対処するまで、休戦協定を結ぶべきだと」
ウルフリック「グレイビアードには最大限の敬意を払っているし、ドラゴンの襲撃は由々しき事態になりつつある」
ラムリーザ「では、出席して頂けますか?」
ウルフリック「ダメだ、今は弱みを覗かせる余裕が無い。テュリウス自らが出るのでない限り、承諾できん」
ラムリーザ「将軍は出席に同意しましたよ」
ウルフリック「結構、テュリウスめにもう一度スカイリムから尻尾を巻いて逃げ帰る機会をくれてやろう」
ほっ……
なんとかなった。
しかしこれは困ったな……
もしネラカーの言っていることが本当なら、将来俺はエレン姉やんと戦うことになる……
待てよ?
ストームクローク一掃できたら、その瞬間退役すればいいやw
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