余話 ~愛の書・番外編~
俺の名前はラムリーザ、愛の伝道師!(`・ω・´)
リセッテさんからマーラ聖堂でいろいろと見てきて欲しいって話があったのだが、それは光を運ぶ仕事みたいなものだった。
リフテンはもう闇に閉ざされてしまったようなものだが、せめてソリチュードは光り輝いて欲しいものだ。
そこで、俺はソリチュードに光を運ぶことにした――
――というのは建前。
本題は、ソリチュードに住むリセッテという女性の進む道を指し示しに来たはずなのである。
リセッテ「それはマーラのアミュレット?」
ラムリーザ「そう、マーラに頼まれて来たのであ~る」
リセッテ「あ、マーラ。司祭の話はどうだったの?」
ラムリーザ「うん、なんかいろんな人の愛の架け橋みたいな仕事があったよ……」
リセッテ「へ~、それであなたは何か思ったことあるの?」
ラムリーザ「おかしな人よりは駆け落ち、愛する人には詩を読め、真の愛はたとえ死すとも永遠なり……」
リセッテ「何それ? まぁいいわ、リフテンはどうだったの?」
ラムリーザ「オラあんな村いやだー、ソリチュードへ出るだーって思ったよ」
リセッテ「で、ソリチュードに出たらどうするのかしら?」
ラムリーザ「ソリチュードへ出たら銭コア貯めで、リセッテさんと結婚するだぇーが!」
リセッテ「ちょっとww」
え?
あ、しまった!(^ω^)
つーかリセッテさん、誘導尋問もええところだぞ(;´Д`)
え~と、え~と、どないしょ!
結婚しろ!(もう玉砕、嫌言うたらシロディール行こ……(-。-;))
リセッテ「何という唐突さ……、いかにもシェオゴラス信徒ね……」
ラムリーザ「俺はな、リセッテさんが幸せになるよう道を示しにマーラの使徒としてやってきたんだよ……」
リセッテ「えっと――、それはシェオゴラスの狂気じゃなくて、マーラの愛としての本気なのかしら?」
ラムリーザ「臼怪獣モチロン!」
リセッテ「じゃあ決まりね。スカイリムでの人生は短くても、二人はずっと一緒よ。(また変な事言ってるけど無視無視w)」
まじ?
まじ?!
えーえーえーやばいまたマルカルスに連行される俺が幸せになると確実に何かの反動がくるんだやばいこの幸福度に相当する不幸と言えばもうどうにもならなーいっ!
あーでも、休戦協定は片付けておかなくてはな……
リセッテ「じゃあ、すぐにマーラの聖堂で式を挙げる準備を――」
ラムリーザ「いやちょっと待ってもらいたい」
リセッテ「な、何?(また変なところに乗る!)」
ラムリーザ「帝国とストームクロークの間に休戦協定を結ぶために、ウルフリックに会ってこなければならないんだ」
リセッテ「…………」
ラムリーザ「なんとしてもこれだけは片付けないといけないんだ……」
リセッテ「じゃあ、出立する前に、あなたなりの『愛の歌』でも聞かせてちょうだい」
ラムリーザ「おっしゃ、任せとけ」
♪ひっこぬか~れて、あなただけに、ついて~ゆく~、きょうも~――
ウラッグ「ピクミンがやりたいのか?」
…………(。-`ω´-)
リセッテ「引っこ抜かれるって何?」
ラムリーザ「冗談冗談、ホントはこっちw」
♪結婚をしよう輝く未来に。孤独の時は、今終わりを告げる。
♪マーラの意思で愛を迎えよう、奪われた光を取り戻そう。
♪ウルフリックに死を! 王殺しの悪党! 打ち破った日には結婚しよう。
♪我らは愛し合う、命のかぎり――(以下省略)
どやっ
リセッテ「パクリねw それにその替え歌、なんか死亡フラグ臭がするわよ」
ラムリーザ「…………(。-`ω´-)」
リセッテ「いいわ、待ってる」
ラムリーザ「ありがとう」
よーし、ウルフリックを打ち破った日には、二人でリフテンの聖堂に行くんだっ!
なんか「俺の進む道」を逆に示された感じになっちまったなー。
~~~
リセッテ「ふぅ……あ、『結婚しろ』に『はい』って返事してないわ私w」
だいたい唐突すぎるのよ……
でも、あの人からそう言ってもらえたのは嬉しいな……
さっさと休戦協定結んで帰ってきてもらわなくちゃ!
さようなら、夢に描いていたドラゴンボーン。
こんにちは、シェオゴラスの信徒――、なんちゃってね。
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