フォースウォーン編7 ~誰も逃げられない~
俺の名前はラムリーザ、シドナ鉱山で働く者だ。
リセッテ「違うでしょ」
囚人だ……(´・ω・`)
俺はマルカルスが大嫌いになった。
俺だけを監獄に閉じ込めるならは、思い当たる節がある分好きにするが良い。
だがリセッテさんまで閉じ込める必要があるか?
彼女が何をした?
マルカルスの衛兵は腐ってやがる……
俺は決めた、ここは敵地だ。
とことんマルカルスに反抗してやることにしたw
リセッテ「とりあえず、ここで何があったか教えて。やらかした変な事も含めてね」
ラムリーザ「リセッテさんも捕まったんだし、たぶん同じことだよ」
リセッテ「私はただ、あなたが大――どこに居るのって言っただけで捕まったのよ。あなたがやらかしたことが悪いの、私まで仲間だと思われちゃったんだから」
ラムリーザ「仲間じゃないのかよ」
リセッテ「と、とりあえず話を聞かせてよ」
というわけで、マルカルスに来てからの話をリセッテさんにすることになった。
突然フォースウォーンと名乗るものがマルグレットを殺したこと。
エルトリスの依頼で、マルグレットや実行犯ウェイリンについて調査を進めていたこと。
調査中、トレジャーハウスでもフォースウォーンの反乱が起きて、街の権力者ソーナーの妻が殺されたこと。
黒幕っぽいネポスに会いに行ったら、またしてもフォースウォーンを名乗るものに襲撃されたこと。
これらフォースウォーンの反乱の裏には、マダナックやソーナーの企みがありそうなこと。
サルモールの件は流石にボカすことにしたが……(。-`ω´-)
しかしリセッテさんは俺のことを仲間だとは思っていないようだ……
まぁ当然だな、仕方ないかぁ。
だが、こんな所にリセッテさんをずっと閉じ込めておくわけにはいかん。
よーし、バリバリやったるでーっ
リセッテ「採掘はもういいからねw」
ラムリーザ「…………(。-`ω´-)」
リセッテ「マダナックを探すところからはじめましょう」
………
……
…
ラムリーザ「マダナックはどこだ?」
ウラクセン「悪いが誰もマダナックとは話せない。野獣のボルタルの傍を通らない限りはな」
リセッテ「じゃあ、そのボルタルの傍を通りましょう」
ラムリーザ「マダナックに会いたい」
ボルタル「ぼろを纏った王と話がしたいだと? 結構、だがまずは通行料を払ってもらう」
リセッテ「(うわっ、新鮮な肉が来たぞ……なオークだった。でも、ラムリーザさんがいるから平気)」
ボルタル「ナイフをくれるってのはどうだ?」
ラムリーザ「ナイフか、ならばこれをやろう」
みてろよ……
これ、やる。
リセッテ「……(やっぱりこの人が魔導師大学の人だってのは、間違いないわね)」
ボルタル「よろしい、行くがいい。しかし中で馬鹿な真似はするなよ」
このじいさんが、マダナックか。
マダナック「これはこれは、野獣の仲間よ。何が望みだ?」
ラムリーザ「とりあえず、彼女を自由にしてやってほしい」
マダナック「自由? そうだな、だがシドナ鉱山から脱出できたとしても、お前の名は血で汚れたままだ」
ラムリーザ「いや、俺のことはどうでもいいからw(どうせサルモールの犬だし)」
リセッテ「ダメよ、よくないわ! マダナックさん、私達を自由にしてください、お願いします!」
マダナック「ふむ、お前達は我々と同じ奴隷だ。それが理解できるのなら、力になれるかも知れん」
リセッテ「わかったわ、でもどうやって理解すれば……」
マダナック「鉱山にはブレイグという名の男が居る。私からだと伝え、なぜここに居るのか尋ねろ」
そうすればマルカルスに不正がどれほど蔓延しているかわかるそうだが。
一連の流れを思い出せば、十分マルカルスがヤバいところだって分かってるよw
ボルタル「おい、お前がくれたナイフ、消えてしまったぞ」
ラムリーザ「ちゃんと探したのか?」
ボルタル「う~む……」
なんならもう一本やるわ。
今度は無くすなよ。
リセッテ「(なんかすっごい詐欺w)」
ラムリーザ「(シッw)」
長くなるのでつづーく
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