フォースウォーン編3 ~フォースウォーンの陰謀~
俺の名前はサルモール――違う! ラムリーザ!!
はぁ、ちと疲れているな……しょうがないか。
とにかくこのマルカルスに来てからというもの、何が何だかわからない。
とりあえず、いつの間にか持っていたノートに書かれていた「タロスの祠で会ってくれ」ということで、タロスの祠に向かうことにした。
タロスの祠かぁ、誰も居ないな……
エルトリス「マルカルスの問題に巻き込んで悪いが、市場での攻撃以後、時間の余裕があまり無いんだ」
ラムリーザ「あうわっ、びっくりした!」
エルトリス「お前はよそ者だし、やれるだろう」
市場で大騒ぎした男はフォースウォーンの使者なのだが、衛兵は何もしなかった。
(一応退治して)散らかったものを片付けただけ……
そしてこれが何年も続いている。その間、殺人と流血が繰り返されていると――
マルグレットって人が襲われたのか、ウェイリンとフォースウォーンの陰には誰が居るのかを探って欲しいそうだ。
サルモールの手伝いをしたのにこっちの手伝いをしないでは、いよいよサルモールなのでここは探ってみますか。
あ――
リセッテさんに早く帰ってくるよう言われてたな……
ちゃっちゃと調査して帰りますか。
こんな街に長居したくないしなっ!
とりあえず、マルグレットって人から始めよう。
エルトリス「彼女はマルカルスの生まれじゃない。街を訪れる者は普通、シルバーブラッドに泊まる」
シルバーブラッドね。
宿屋ね。
日帰りの予定だったけど、どうやら無理っぽいし、部屋を借りておくかな。
エルトリス「何か分かったらここに戻ってきて報告してくれ」
ラムリーザ「りょ~かいっ」
…………
……亭主と女将さん口喧嘩してら。
まぁ、俺の知ったことではない(。-`ω´-)
ラムリーザ「マルグレットという女性が泊まってなかったかな?」
クレップル「ああいるよ、うちで一番いい部屋を丸一ヶ月貸した」
ラムリーザ「もう空いているだろ、今夜は俺が借りるよ」
クレップル「まぁ、もうマルグレットはいないから文句は言わないはずだな。いいだろう」
石のベッドだとー?
こんなところで寝れるかい!
ラムリーザ「おふとん! やわらかい敷布団追加してくれ!」
クレップル「布団の追加は別料金だ」
ラムリーザ「…………」
なんか失敗したな……
まあよい!
ここを拠点に調査進めますか!
マルグレットが泊まっていたんだ。
何か手がかりになるようなものが残っているかもしれないしな。
日記があった。
トレジャーハウスで会うのか。
ソーナー・シルバーブラッド?
宿屋の名前と同じだな……
将軍の名前とかストームクローク支持者とか、なんかグログロしたものが裏にありそうな。
情報分析能力が高くて賢いブレリナさんか、交渉が上手なリセッテさんが居てくれたらなぁ……
俺一人で謎解きできるのだろうか?
…………
♪乾杯をしよう、若さと過去に――
おや?
侵略の時代だ。
吟遊詩人のオグマンドさんかぁ。
し、渋い声だな……
俺もこんな風に歌えるようになればいいなーっ。
いや、なってやるっ。
そしてリセッテさんとデュエットするんだっ。
……あれ?
オグマンド、と言えば……
~
オンドルマール「おお、手に入ったのか。これでオグマンドも終わりだな」
~
なんてこったい!
俺も吟遊詩人の端くれ、その仲間を売るなんて……
(凄まじい自己嫌悪中)
オグマンド「どうしたエルフの兄ちゃん、一杯飲んで行けよ」
ラムリーザ「(す、すまん……、俺はなんて酷いやつなんだ……)」
なぁ?
たかが信仰がどうこうで人を粛清するなんておかしいよな?
今更俺が言った所で何にもならないのは分かっているけどな。
どうしてこうなった!
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