アズラの星編3 ~イリナルタの深淵~
俺の名前はラムリーザ、星を探す者――
アズラの司祭の話しで、なんとなく星を探してみようと思い、メイリンの向かった先であるイリナルタの深淵の探索を始めたのですがーあっ。
結構なお出迎えですなぁ。
ネラカー「あのなぁ、探索は良いがお前戦えたっけ?」
そう言うなら戦闘は任せてもいいんだぞ?
そっか……
俺が弓を始めた時、ネラカーは既にサマーセットにある故郷の町を離れていたっけな。
それ以前の俺は、魔法いまいち、腕っ節はからっきしの村人Aっぽかったな。
……つーか、今でも腕っ節は同じだな……ただコソコソ狙撃しているだけじゃん(。-`ω´-)
まぁ、ネラカーに任せっきりでもいいか。
サイジック会には落ちたと言っていたが、そこを目指してみようって思うレベルの奴なんだ。
からかってはいたものの、こいつの魔法の腕は本物だからな。
ちょw お前もポテマかよw
ネラカー「戦っているの俺一人なんだぞ、死体でも使役してないとやってられんわ!」
ラムリーザ「俺に助けを求めればいいのに」
ネラカー「何ができるってんだよ……」
しかたねーな!
ネラカー「お前、誰だよw 何で弓使えるんだよw しかも嬉しげに魔法の弓を!」
ふん、魔導師大学でアンカノ叔父さん対策に取得したんだぜっと。
魔法の弓って所が「たまねぎ種族」と違うところなんだぜっほん。
ネラカー「まぁ、さっきは近くだから当たったんだろうな~」
ほーお、あの対岸にスケルトン居るだろ。
どやっ!
ネラカー「……ほぉ、やるじゃん。」
なめんなよ。
『士別れて三日なれば刮目して相待すべし』って言葉あるだろ。
しかしここがまたヤバい場所。
おそらくはメイリンの弟子達なのだろうが、そいつらがまたヤバイんだ。
弟子A「星の為にもっと魂が必要だ。最後の一人は取り込む前に死んでしまった……」
弟子B「そんなに早く地上から村人を連れてくるなんてムリよ!だからちゃんと準備しといてって!」
弟子A「また別の弟子を犠牲にすればいい。たかだか見習いのハエルロンを失っても大した問題じゃない」
弟子B「ええ、そうね」
……なんてやつらだ(;´Д`)
罪の無い村人をさらって魂抜いて、足りなければ弟子を犠牲にしているのかよ……
ネラカー「あいつら、メイリンの?」
ラムリーザ「やっちまおう」
ネラカー「ラムりんが弓使っていたら違和感を感じすぎるわ。俺がエクスプロージョン付与したこの杖使ってみろ」
ラムリーザ「なんやその理屈はw まあよい、あいつらに……」
メラゾーマ!
ネラカー「違うw」
ドッカーン
ラムリーザ「うおっ、すげぇ!」
ネラカー「どやっ!」
なんだよ、自慢合戦ですかいなw
うーん……
しかし、真面目に魔法を学んでみるのもアリかもしれない。
オンマンドじゃないが、魔法ってすごいな。
ここにはやたらと死霊術師が多い。
俺のパートナーも先ほど死霊術使いやがったがなw
あった!
ネラカー「見つけてしまったか……」
ラムリーザ「なんか壊れているようだな」
ネラカー「それはそうと、メイリンだ」
ラムリーザ「この分だと研究は失敗したってやつかな」
ネラカー「そうだと良いのだがな」
とまぁ、これで目的の星は手に入れたわけだ。
壊れているみたいだから、誰かに直してもらわないと使えないかもしれないな……
アズラの司祭に持っていったら直してくれるのだろうか――
ラムリーザ「いやぁ、今日は楽しかった。また機会があったらパーティで会おう!」
ネラカー「おう、じゃあ俺は大学戻るわ。アンカノが帰ったってのはマジで吉報だな」
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