吟遊詩人大学編4 ~死者の安息所、隻眼のオラフ王~
俺の名前はラムリーザ、吟遊詩人を目指す者。
吟遊詩人の大学に入るための試験として、オラフ王の詩歌を「死者の安息所」から探してくることになった。
幽霊――恐らくスヴァクニールと思われる幽霊に導かれるような形で進み、黒塗りされた詩歌は見つけ出すことが出来た。
そこで終わっても良かったのだが、幽霊は封印されていた扉を開け、奥に消えていった。
そしてそこには何故かオオカミの毛皮を纏った者・・ポテマの壁画があった。
最後まで見届けないと、なんかモヤモヤが残る気がしたので、ついでに奥まで行ってみることにしたのですがーあっ!
なんだこのゾンビの集団は?
これが「死者の安息所」の本体ってことか?
やっぱりこれはポテマが絡んでいるのだろうな……
……これって突っ込んだら袋叩きだよなw
ここは気がつかれないように狙撃しかないな。
よーく見たら、装備をつけているゾンビと裸のゾンビと居るんだよな。
そういう戦う気満々のやつに先制攻撃だ!
奥の方に強そうなのも控えているな。
動き出す前に片付けるのが一番安全で――
スヴァクニール「オラフ! 時が来たぞ!」
――しゃべった?
この幽霊しゃべれたんだ……
……黙っていたら狙撃で片付けられたのに(。-`ω´-)
そんなに乱戦にしたいですか。
まぁ、幽霊だから不死身なんだろうが……
スヴァクニール「蘇れ、オラフ! 我が復讐の時だ!」
隻眼のオラフ王「無礼な吟遊詩人め……、死ね!」
俺を置いといて勝手に話を進めるスヴァクニールの幽霊とゾンビの親玉の隻眼のオラフ王。
ゾンビってさ、もう死んでいるはずなのに、昔の自慢ばかりしては威張り散らし、剣を振り回してるよな?
だがついに黙る時が来た。霊感少女ラムリーザがゾンビに……、話す事なんてねーよw
スヴァクニールも戦う戦う、隻眼のオラフ王に殺された怨念が残っている……ってところなのかな。
今こそ幽霊が無念を晴らし終わり、その魂を成仏させる時だ!
そして聞こえたのは激しい弓の弦の音、ラムリーザの渾身の一撃。
自慢屋ゾンビの腐った顔は、永遠にその体とおさらばしてなーいw
その後、無念を晴らした幽霊は、リュートを奏で、光に包まれて消えて行ったのさ……
………
……
…
ラムリーザ「――という話だったのさ。幽霊も成仏できてよかったよな」
リセッテ「ふ~ん。それで『赤のラグナル』は?」
ラムリーザ「それは後日、乞うご期待っ。ところで、今夜時間取れるかな?」
リセッテ「ごめんなさい、夜は仕事で忙しいの……」
ラムリーザ「……そっか(´・ω・`)」