帝国軍編10 ~ストームクロークは敵だ!~
俺の名前はラムリーザ、荒野の狙撃手である前にホワイトランの従士だ。
ウルフリックの言ったとおり、ストームクロークが山ほど攻め込んできてしまった。
帝国とストームクローク、互いの主義主張を貫き通すために戦っている。
一方俺はどうなのだ?
俺は本当に帝国に忠誠を誓っているのか?
命を賭ける理由はあるのか?
…………
……あるぞ!
こいつらは悪党だ! クソ反乱軍のゴキブリ共だ!
ノルドの威信を帝国やサルモールが踏みにじった?
それがどうした!
ならばホワイトランの人々を虐殺してもいいのか?
俺の家を破壊してもいいのか?
ストームクロークの最終目的はソリチュード制圧だろう。
この分だとその際にはソリチュードの民皆殺しするんだろうな。
だってほら、俺が戦場に向かっている間に見たけど、酒場も、ベレソアの店も、エイドリアンが働いている店も、こいつら無差別爆撃していたじゃないか!
お前らにとってはリセッテさんもただの嬲る対象でしかないんだろうな!
そうはさせんぞ!!
俺の理想がちっぽけだぁ? 色恋沙汰だぁ? 適当だぁ? そそっかしい?
だからなんだ?!
自分のの大事なものを守るため、好きな人に振り向いてもらうために戦って何が悪い!
反乱軍め、お前らの事はよーくわかったよ。
俺は正直言って、帝国と反乱軍の争いなんて元から興味無かった。(だから先日将軍達に呆れられた(。-`ω´-))
ただリセッテさんに武勇伝を語りたいから、ほどほどに活躍できたらそれで良いや……と思っていた。
だが今日の事でストームクロークがどんなものか分かった、お前らは敵だ!
俺の敵だ!
憎むべき敵だ!
滅ぼされるべき敵だ!!!
ならば取るべき行動は一つ!
俺の全ての力を持って対峙する!!
乱戦になっちまった、爆弾矢使えば味方に当たる!
接近戦だ!
俺はただの弓兵だと思うなよーっ!
フゥス、ロゥ!(`・O・´)ドオン!!
お次は氷漬けにしてやるぜ!
フロォ、クァーッ!(`・O・´)バリバリバリ!
ドラゴンボーンなめんなよ!
凍った所にダメ押しじゃあ!!
どやっっ!!
もともと最強であるラムリーザ様の弓にドラゴンボーンの力が加わる。
人はそれを鬼神と呼ぶ!
というか呼べ!!
ストームクローク軍「まずい! このままだと被害甚大だ! 全軍撤退だ! 撤退だーーーっ!!」
逃がすか! 地の果てまで追い詰めてやるぞ!
リッケ特使「ラムリーザ、頭を冷やしなさい! 深追い無用よ!」
ラムリーザ「く……ざまぁみやがれこのクソ反乱軍のゴキブリ共が! お前らの親分に伝えときな、次来る時は自ら率いて来いってなーっ!!」
リッケ特使「よくやったわ。コルバンヤンドの時と違って、一生懸命さを感じるわ。何かあったのかしら?」
ラムリーザ「自分のの大事なものを守るため、好きな人に振り向いてもらうために戦うってのも間違いじゃないですよね、リッケ隊長」
リッケ特使「ふふ、ウルフリックに何を言われたのかしら。間違ってないわ、あなたは確かに自分のエゴのために戦っている。でもそれが結果的に帝国軍のためになっている。それでいいのよ」
ラムリーザ「それでいいのだなっ」
リッケ特使「さあ皆、集まって! 首長が話したいそうよ!」
ふぃ……
終わったか……
家は守れたかな?
なんか……
むっちゃ疲れた(;´Д`)ハァ
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