情報の対価 ~吸血鬼狩り~
さて、ポテトパンをもらった――じゃなくて、ムシアナスを発見した俺は、急ぎ魔術師大学へと戻っていった。
大魔術師、アークメイジのハンニバル・トレイヴンに報告だ。
「任務はどうなった? 顔色が良くないが……」
「はい、ムシアナスを連れて戻りました!(`・ω・´)」
………
……
…
「ふう、やれやれ。酷い者が紛れ込んできよった。もう一度聞く、ムシアナスはどうだった?」
「今のゾンビがムシアナスなのですが……(。-`ω´-)」
「なんだと? 彼を救う手立ては無かったのか?」
とまぁ、ちょっとした茶番劇が生じてしまったが、死霊術師の脅威はより強固なものとなったらしい。
今回の任務を評価され、俺はウォーロックとなった。
ウォーロック……、まぁ魔法使いの呼び方の一つだ。
呼び方は変わるけど、意味は実質同じ。あまり魔術師大学の位は意味のある物ではないのかもしれない……(。-`ω´-)
そこに緊急の任務が舞い込んできた。なにやら俺にしか任せられんとか言っているが、大学の人材はそんなに薄いのか?
スキングラードのジェイナス・ハシルドア伯爵から、何か連絡があったそうで、この大学の生死にの関わる重要な情報があると言うのだ。
以前出かけたとき、「下っ端ではなくて重役が来い」みたいなことを言っていたが、俺が行って大丈夫なのか?
と思ったけど、何やらハシルドア伯爵は俺を指名してきたそうだ。
そうか、ウォーロックは重役か……(。-`ω´-)
というわけで、スキングラードに移動。
旅路は前回と同じ道を使うので省略!
………
……
…
はい、ハシルドア伯爵に会いました。
伯爵は、情報を与える代わりに、スキングラードで起きている問題を解決してもらいたいと言ってきた。
なにやら吸血鬼の一味が、街の南東にあるブラッドクルスト洞窟に出現した。
また、その噂を聞きつけて、吸血鬼ハンター一団も街にやってきたのだという。
伯爵自体が吸血鬼だというのは、魔術師大学の中では常識ということになっているが、またそれゆえに伯爵はこの問題に手を出しにくいのだというのだ。
そこで俺の仕事は、吸血鬼の退治、そしてハンターを街から去らせることとなった。
すっかり夜になってしまっているが、さっさと片付けよう。
というわけで、ブラッドクルスト洞窟である。
吸血鬼ハンターのことは置いといて、まずは厄介者の吸血鬼を退治しよう。
闇に紛れ、魔法をぶちこむ。
吸血鬼を退治すると、遺灰が手に入るので、これを持ち帰ってハンターに見せれば、ハンターもやることが無くなって街から去っていくことだろう。
とまぁ、こんな具合に吸血鬼を全て片付けましたとさ。
あとはハンターを去らせるだけ。
洞窟から出ると、夜明けが近づいていた。また徹夜で働いてしまったなぁ
スキングラードの街で、それらしい人に声をかけたが、みな口をそろえてエリドアと話せと言ってくる。
そういえば伯爵は、吸血鬼ハンターのリーダーはエリドアと言っていたな。
いろいろ探して回ったら、どうやらこの人がエリドアのようだ。
彼はスキングラードの平和のために、アンデッドの存在を示唆するようなものがあれば報告して欲しいと言ってきた。
それならここの伯爵が――じゃなくて、吸血鬼なら俺が退治したよ、と言って戦利品の遺灰を見せ付けてやった。
するとエリドアは、「もうここに居る理由は無い」とか言って、街から去っていってしまったのだった。
………
……
…
屋敷にて、しばらく待っていると伯爵が姿を現した。
そういえば、この屋敷には玉座が無いな? 他の町では領主はいつも玉座にいるのだけどなー。
で、伯爵の持っていた情報は、ギルドの宿敵がシロディールに到着して、死霊術師はその男の呼びかけに応えているというものだった。黒幕の登場ってやつですか?
その黒幕の名前はマニマルコ、シロディールの北部のどこかを地盤として勢力を広げつつあるそうだ。
マニマルコって奴は知らないが、アークメイジに話せばわかるとのことだった。
また、ギルドを裏切ってマニマルコの手下に寝返ったメンバーも居るそうだ。ここだとメルカトールとかですかね?
というわけで、帰り道も同じところを通ることになるので省略!
アークメイジのハンニバルに報告して、今回の仕事はおしまい。
マニマルコがやってきたことは、由々しき事態なのだそうだ。
評議会と協議し、対抗策を考えるようだけど、俺はまだ評議会には参加できないのね。