神々の血 後編 ~聖域の解放~
現在、タイバー・セプティムの鎧を手に入れるために、サンクレ・トールの遺跡を攻略中だ。
呪いの原因は、冥王ズリン・アークトゥスの嫌がらせみたいなもの。
この呪いを解かなければ、鎧の置いてある聖域に入ることができない。
そして、呪いを解くためには四人のブレイズを解放しなければならないというわけだ。
現在ブレイズの一人、リーラスという者を解放した。
あと三人、どこかに封じられているというわけだ。
この遺跡は、奥の間から一つ手前の広間に、いくつも分かれた入り口があったりする。
まるでアイレイド・アフターワールドにあった、アンデッドの要塞のような造りになっている。
一つずつ扉の先へ進んでいくぞ。
~その一 審判の間~
最初に選んだのは、審判の間という場所。
青白いかがり火が、結構美しかったりする。
これを自宅の地下室に飾りたいが、こんな色をした炎はどういった原理になっているのだろうか。
例えば銅を燃やしたら青緑色に輝くというが、燃料に少し金属を混ぜているのかもしれないね。
そして審判の間の奥は、床にいくつも血溜まりのある怪しげな部屋。
正面からは骨がこちらに襲い掛かってきていたりするのだ。
骨を退治したのはどっちだろうか?
それは置いといて、退治した後に幽霊が再び現れた。
どうやらブレイズの霊は、骨の中に閉じ込められているようだ。
「陛下への誓いを果たし、最後の眠りにつこうではないか」
このブレイズの幽霊は、カズナーというもの。
なんだろう、ステップ踏みながら両手を左右に振り回して、最後にぽこちん押さえながらガッツポーズするダンスでも踊るのかナー?
カズナーは、奥の間へ向かってゆっくりと歩いていった。
これで二人のブレイズを解放した。あと二人だね。
~その二 監獄~
次に選んだのは、監獄と呼ばれている場所。
遺跡の中になぜ監獄があるのかは不明。元々は刑務所だったのかな?
監獄はその名が示すように、奥へと続く道は鉄格子でふさがれていた。
と言っても、こちら側が外側なので、開くためのレバーが傍にあったりする。
「あたしが開ける」
「ん、任せる」
レバーを逆方向へ動かすだけの簡単な仕事です。
そして、その先の通路は監獄らしく、左右に鉄格子のある小部屋がある道が続いていた。
やはり刑務所だったようだ。こんな場所を、なぜ聖域に選んだのだろうかね。
監獄の奥の間の前には、番人らしき骨が待ち構えていた。
緑娘の串刺しキックが炸裂!
「どうかしら? 骨は骨でも、頭蓋骨を貫通させればちょろいもんよ」
「頭蓋骨の中には脳みそは残っていないと思うが、こういった骨って何が原理で動いているのだろうね」
「召喚術の練習をしたらどうかしら?」
「ん~、死霊術の分野になるような気がするが……」
この骨、番人カスタヴは、奥の間に通じる扉の鍵を持っていた。
なぜ名前が分かるのかだって?
だって鍵に名前が書いてあったからだ、番人カスタヴの鍵とな。
そして扉の鍵穴に突っ込んでゆっくりと回す。監獄の奥への道が開かれた。
「この鍵はもう必要ないようだ」
「えっ、何って言ったの?」
「なんでもなかとですばい」
「何故必要ないってわかるの?」
「ちゃんと聞こえとるやん」
「何故なの? 何故なの?」
「うるさいなぁ、この扉にカスタヴの扉って書いてあるからだよ。そしてこの鍵に、この扉でしか使いませんって書いてあるからだよ!」
「何怒ってんのよ」
余計なことは口走らないように。
いちいち突っ込まれた時に、返答に困る場合があるからね。
腹が立ったので、緑娘の出番を削ってやった。
火炎放射を極限まで圧縮したら、このような炎のレーザーとなるのだ。
恐らくこの熱線の温度は、一兆度に到達しているであろう。
すると先ほどと同じように、骨の残骸から幽霊が現れたのだ。
「解放してくれてありがとう。私はヴァルデマー。四人の力で冥王の負の魔法を清めるのだ」
封じられていた三人目のブレイズ、ヴァルデマーは解放された。
四人のブレイズか、四人はアイドルみたいだね。
誰だっけ、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ええと、ええと……、トニー・マッカートニー?
いやそうじゃなくて誰だっけ、ピート・ショットン――じゃなくてベストとスチュアート……忘れた!
そして彼も、奥の間へと向かっていった。
~その三 地下墓地~
本当にここは聖地なのか?
監獄に地下墓地と、あまりにもダークすぎませんかね?
ただ地下墓地はそれほど広くなく、入ってすぐ場所で骨が襲い掛かってきたりした。
ブレイズの骨かそうでないかの見分けは、ヘルメットや刀で武装しているかそうでないか、ここで見分けようね。
そして緑娘の顔面串刺しが炸裂する。
ヘルメットを被っていても、目の部分まで塞ぐわけには行かない。緑娘はその開いた目の部分を、ピンポイントで刺してくるから恐ろしい。
最後のブレイズは、アレインという者。
これで、四人のブレイズを解放した。すぐに奥の間へと向かって行こう。
「その前に――」
「俺もブレイズのはしくれ、こんな感じでどうかな?」
「なんかヘルメットだけ衛兵みたいで違和感」
「さいでっか」
………
……
…
再び奥の間へと戻ってみると、四人のブレイズが構えていた。
そして、通路の奥からモヤが消えていたのだ。どうやら呪いは解けたみたいだね。
今度は抵抗されずに奥へと進むことができた。
遺跡の一番奥は、ちょっとした高台になっていて、中央に台座があったのだ。
「むっ、これがタイバー・セプティムの鎧だな」
「いいことを思いついたわ」
「俺は皇帝にならないよ」
「その前に、この鎧を着てみなさいよ。絶対似合っているから」
「ほーお」
「こんなもんでっしゃろか?」
「なんで変なポーズするのよ!」
「朕は皇帝ラムリーザぢゃ」
「ズボンまで脱ぐことないじゃないのよ!」
「ミニスカートみたいで可愛いぢゃろ」
「全然可愛くない! すごく変!」
「そうです、私が変な皇帝です。変な皇帝、だか~ら変な皇帝、だっふんだ!」
「なにそれ! 全然面白く無い!」
以上、サンクレ・トールの遺跡でタイバー・セプティムの鎧を入手する任務は完了。
あとはこれをマーティンに届けたらおしまいだ。
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